「全員化け物だな」――RAZOR・猟牙が見たネット社会と“人間の狂気” 「In CREATURE」に込めた祈り

[ 2025年11月29日 11:00 ]

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 5人組ロックバンド「RAZOR(レザー)」のボーカル・猟牙(りょうが)が、10月17日に発売された新曲「In CREATURE」についてオンライン取材に応じた。テーマは、人間の中に潜む獣性。ステージで放たれる咆吼は、現代を生きる誰もが抱える「もう一人の自分」への問いかけのようだった。(ヴィジュアル系特集取材班)

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 ある夜、猟牙の顔を照らしていたのは、スマートフォンの冷たい光だった。タレントの不祥事を伝えるニュースに、無数のコメントが怒号のように流れていく。群がる人々が罵声を浴びせ、まるで自分が被害者であるかのように誰かを断罪する。その光景を見つめながら、猟牙が呟く。

 「人間って怖えな」

 悪を裁くつもりで、いつの間にか自らが“化け物”になっていく。「悪いことをした人も悪いんですけど、ちょっとでも不祥事を起こした人間に対して、人間が寄ってたかって叩いてる様を見ると、いやもう全員化け物だなみたいな。怖いなって」。その瞬間、心の奥に芽生えた違和感が「In CREATURE」を生んだ。

 「昔から人の怖さや、うちに秘めた狂気を歌詞にすることは多かったんですけど、今はそれが爆発してる世界だと感じながら日々生きてます」

 新曲で印象的なのは、♪Homo creatura intus portat(人間は内側に獣を抱える)――というラテン語の一節だ。人間の“内なる獣”を描くため、猟牙はこれまでにない表現にも挑戦した。

 「言葉を探していくうちに、ラテン語の“おどろおどろしさ”が一番しっくりきた。家で一人、叫びながら練習してましたね。ラテン語を通して、日本語のカクカクした響きの美しさや難しさを改めて感じました」

 レコーディングでは、「オペラのような歌唱」を意識した。腹の底から響かせる発声で、怒りや狂気を力任せにぶつけるのではなく、抑制された熱と重厚な響きで人間の奥底にある獣性を描く。その声には、理性と本能のせめぎ合いが刻まれている。

 そして、その表現を届けるために、猟牙がステージ上で大切にしていることがある。

 「もちろんお客さんを楽しませたいけど、まず自分が楽しむことが一番大事。自分が本気で楽しんでないと、その熱は伝播しない」

 「In CREATURE」は他者を裁くための歌ではない。 自分の中の“獣”と向き合い、激しくも静かに問いかける――。そんな歌になっている。

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