雲龍亭雨花が映画監督デビュー 今年4月に映画学校に入学 一から映画作り学ぶ

[ 2025年11月18日 14:10 ]

左から雲龍亭雨花、神田蘭、春雨や晴太、小堀裕之、津島天
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 【舌先三寸】女性真打ち落語家・雲龍亭雨花=年齢非公表=が映画監督デビュー。先日、豊島区内の映画館で「落語忍者・まんだらの謎」が上映された。

 時は戦国時代。本能寺の変で明智光秀に討たれた織田信長。「実は2人とも生きていた!?」という設定の謎解き歴史ファンタジーだ。雨花は青い眼の「くノ一(女忍者)」花を演じた。共演は弟弟子の春雨や晴太(38)、講談師の神田蘭=年齢非公表、吉本興業のお笑いコンビ、2丁拳銃の小堀裕之(51)ら。

 雨花は07年に春雨や雷蔵(74)に入門。春雨や風子の名前で前座、二つ目。一昨年の23年、真打ちに昇進し、高座名を改めた。寄席などでは得意の顔真似で客席を温めたあと、円朝ものなどの古典を本寸法の話芸で魅せる。

 入門したときからシングルマザー。子育てをしながらの落語家修業は過酷で「24時間、寝る暇がないぐらい」の忙しさ。母親の背中を見て育った21歳の息子は有栖川尊(みこと)の名前でこの作品の音楽を担当している。

 「もともと映画を作りたいと思っていましたが、真打ちになるまで全く自分の時間がありませんでした。昇進して映画を500本観ました」

 夢をカタチにする。そのために雨花は今年4月、映画学校「NCW」に入学。週1回、4時間の授業で、映画作りを一から学んだ。「落語忍者」は全編25分ほどの実習作品だが「将来は劇場公開も目指していきたいですね」と話す。

 近年、映画界では「カメラを止めるな」、「侍タイムスリッパー」など低予算のインディーズ作品が空前の大ヒットを記録している。低予算といえども映画作りにはお金が掛かる。「落語忍者」の制作費は約100万円。 「生命保険を解約してお金を作りました」 衣装はネットオークションやメルカリなどを常にチェックしながら安いものを購入。中でも高かったにはカツラ。1個4万円だった。

 撮影は8月16~17日、埼玉県行田市の忍城(おしじょう)で行った。暑さの中、「汗で顔から塩をふいて化粧も崩れていく」ような過酷なものだったのにもかかわらず「一秒一秒が貴重。同じ価値観の中で頼り頼られる関係を築けてとても幸せでした」と話す雨花にとって、「雨花組」が一丸となって何かを造り上げる体験は新鮮だった。

 「だって落語ってひとりぼっちで演じるでしょ」

 高座の孤独を知る師匠ならではの話だ。

 コロナ禍の影響で減ったとはいえ映画の劇場人口は世界で45~48億人と言われている。

 「日本中で寄席や会に通って下さる演芸好きのお客様って5万人ぐらいだと思っています。“ニンジャ”は世界に打って出るためのキーワード。ニンジャを通じて落語を拡散し、1人でも多くの人にそのよさを知ってもらえれば…」。

 落語界から飛び立った雲龍は世界を相手にひと暴れ。夢のある話だ。

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