電車でも、インタビューでも涙──Toi Toi Toi一条カオリを支える家族愛

[ 2025年10月17日 15:00 ]

【画像・写真2枚目】苦しくても、私は笑顔で進むから──Toi Toi Toi一条カオリ “小指の魔法”に込めた歌声と想い
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 6人組アイドルグループ「Toi Toi Toi」の一条カオリがスポニチ東京本社でソロインタビューに応じた。かつて「もう二度と表舞台には立たない」と芸能界から去る覚悟をしたが、なぜ再びマイクを握り、いまステージに立っているのか。その胸にある「愛」と「感謝」が活動の原動力になっていた。(「推し面」取材班)

【一条カオリ連載①】苦しくても、私は笑顔で進むから

 「大切にしている言葉は愛と感謝です…」。インタビュー中、一条が言葉を絞り出すと、ふと目に涙を浮かべた。視線はどこか遠くを見つめ、言葉の合間に静かな間が落ちる。

  「私の人生で1番は、家族に幸せになってほしいということなんです。特に両親に恩返ししたい。たくさんの愛を注いでもらって、それに対する感謝です。大好きです」

 日本人とフィリピン人のハーフ。4人きょうだいの末っ子。めいっぱいの愛を受けて育った。小中高とバスケに打ち込んだ。学校でつらい言葉を浴びた時も、家族の愛を支えにやり抜いてきた。「うちの家族はみんなクレイジーなんです。でも私の家族の形は世界に一つだけ。だから幸せにしたいんです」。力んだ拳ではなく、静かにあふれる涙こそが、背負ってきたものの重さと、今を生きる強さを物語っていた

 グループ最年長の27歳。アイドルは3グループ目。本当はもうこの世界に戻るつもりはなかった。前のグループを最後に芸能活動すら完全に断ち切る決意をしていた。

 そんな日々の中、思いがけず目に入ったのが、父が見つけてきたアイドルオーディション番組「Dark Idol」のYouTube映像。最初はまったく関心もなく、無視していた。けれど、ある日、ふと電車の中で再生してみた。1分半のダイジェストは傷を抱えていた女性のセカンドチャンスを応援するという内容。乗客の目も気にならないほど涙が止まらなかった。

 「これ、今の私にすごく当てはまってる」

 画面越しに流れていたのは、自分自身の物語のようだった。どこかでくすぶり続けていた想いが一気に弾け、気づけば「もう一度やってみよう」と応募フォームに手を伸ばしていた。

 現在も、理想とのギャップに悩む日は少なくない。「歌も踊りもまだまだ自分に満足できていない」と素直に打ち明ける。それでも、乗り越える方法はただ一つ。「練習あるのみ」。ライブ映像を毎回見返し、納得できない部分を洗い出し、次に繋げていく。他のアイドルのスキルの高さを目の当たりにして、自分との差に涙がこぼれることもある。だが、逃げることはない。

 「うまい子と同じ時間やっても、追いつけない。だから、その倍も何倍も何倍もやるんです」

 電車で泣いた日。応募を決めた日。ステージに戻った初日。そして、いま目の前で語られる家族への感謝の涙。そのすべてが、一条を強く、しなやかにしてきた。

 愛され、感謝し、また誰かの光になれるように。大丈夫、うまくいく。そんなおまじないを小指に込めて、今日もステージに立つ。

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