「リスペクトがあるから、中学生みたいに笑える」――DuelJewel・Natsukiが明かす、28年続くバンドの“人間力”とAI時代のライブ論

[ 2025年10月12日 17:00 ]

【画像・写真3枚目】録音直前の異例の提案――DuelJewelのベーシストNatsukiが「楽しかった」と語るバンドの決断
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 1997年の結成から28年、シーンの第一線を走り続ける5人組ヴィジュアル系ロックバンド「DuelJewel」。彼らは、今何を思い、音を鳴らすのか。メンバーのNatsukiがスポニチ東京本社でのソロインタビューに応じ、バンドの揺るぎない絆と、AI時代におけるライブの価値を熱く語った。(ヴィジュアル系特集取材班)

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 28年という歳月。それは、どんなに固い結束をも溶かしかねない、あまりに長い時間だ。しかし、Natsukiはこともなげに笑う。「メンバーそれぞれが、メンバーに対してリスペクトがあるからじゃないかな」。その後、最近の出来事を少年のような目つきで語り出した。撮影後、あるメンバーが捕まえたカナブンを、別のメンバーにこっそり近づけてゲラゲラ笑い合ったという。「そんなしょうもないことで笑える関係がいい」互いへの敬意という土台があるからこそ、今も“中学生”でいられるのだ。

 その視線は、音楽シーンの未来にも向けられている。AI(人工知能)が音楽を作る時代、人間が奏でる“生”の価値とは何か。Natsukiは最近、ファンとして観に行った海外アーティストのライブでその答えを見つけたという。「登場した瞬間に涙がボロボロ出てきて、すごく感動して。CDや映像とは違う、生の空気感や音は、絶対にそこでしか感じられないもの」。ファンが毎週のようにライブで熱狂する様に「羨ましいとさえ思った」と明かす。だからこそ、言葉に確信が宿る。「こういう人の心を動かす部分っていうのは、まだAIにはできない。そこが、我々人間ができる、見出せる価値なんじゃないかな」

 その価値を証明する場所が、現在の全国ツアー「腐敗した太陽、望まれた月」だ。激しい楽曲で構成されたアルバム「Eclipse」を引っ提げ、各地で熱狂を生んでいる。「手応えはいいですよ。お客さんから『こっちの方がいいね』って教えてもらう部分もあって。ツアーを重ねるごとに、初日の爆発力を超えてる感じがする」と自信をのぞかせる。ツアーは12月14日、渋谷のSTREAM HALLでのファイナルへ向かう。

 「激しいアルバムなので、ホールとはいえライブハウスみたいにしたい。ファンの方々には、自分が一番楽しんでほしい。楽しんだもの勝ちだと思うので」。そう語った後「迷惑はかけない程度に」と付け加えて悪戯っぽく笑った。その表情には、28年間ファンと共に歩んできた者だけが持つ、揺るぎない自信と愛情が満ちていた。

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