“もっとやらなければ”の裏にあるもの──NEO JAPONISMがにじませた6年目の葛藤と希望

[ 2025年9月29日 12:00 ]

【画像・写真1枚目】「推し面」インタビューの公開が決定し、コメント動画を寄せたNEO JAPONISM
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 【「推し面」取材班メモ】9月22~28日にわたって集中連載したNEO JAPONISMの7人とは、インタビューを通じて計3時間にわたって向き合った。新メンバー2人を除く5人とは、昨秋のアルバム「EGOIST」リリース時以来2度目の対面インタビューだ。当時は、5周年を迎える日比谷野外音楽堂公演に向けて全員が高揚感に包まれていた。そして昨年12月、その野音を満員にし、ひとつの節目を越えた。勢いそのままに迎えた6年目。言葉の端々から浮かび上がったのは、意外にも“危機感”だった。

 「もっと大きく、もっと速く成長したい」という願い。自分たちよりも早いスピードで大箱に到達していくグループを意識してしまう迷い。「武道館に立つ」という夢とともに語られる「このままではやばい」という焦燥。新メンバーのフレッシュな熱に刺激されながらも、長く走り続けてきたメンバーほど「もっとやらなければ」と自らを追い込む。喜びと不安、希望と焦り。その狭間で揺れる現在地が率直に語られた。

 ネオジャポが体制を一新した2019年12月から約6年で積み上げてきたのは、派手なバズではなく“現場”だ。毎回のライブで全力を尽くし、その熱を体感した観客が次の観客を呼び込む。そうして「楽曲派」と呼ばれるアイドル音楽のファンの間でも支持を広げ、今ではライブアイドルシーンを代表するグループに数えられる。Spotifyの月間リスナー数は約1万6000人。日本武道館に立ったメジャーグループにも引けを取らない数字は、彼女たちの歌声が確かに届いていることを物語る。

 象徴的なのが新作のリード曲「Never fade away」だ。激しさと優しさを同時に抱え込み、世代を超えて観客が肩を組み、大声で歌う。多幸感が会場を覆い、年齢も立場も違う人々が一つの声を重ねる。その時間こそ、ネオジャポが届けたい音楽の姿なのだろう。

 スマホひとつで音楽に触れ、SNSでのバズが成功の尺度となる時代。だが、ネオジャポのライブには、刹那の熱気の中でしか味わえない「いま、この瞬間を生きている」という感覚がある。燃え上がるような一体感、その姿勢に触れると、観る者の胸にもまた小さな火がともる。

 もっとやらなければ。メンバーの言葉の裏ににじむのは不安だけではない。焦りを超えて、次の景色を信じる希望だ。葛藤と希望を抱きしめながら、ネオジャポは6年目のステージを走り続けている。

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