あの日憧れた“ツインテールの主人公”へ──「Baby’z Breath」花宮まいかが歩いた夢と葛藤のステージ

[ 2025年8月14日 15:00 ]

【画像・写真2枚目】叫びたいのに言えない──その“もどかしさ”がBaby’z Breath花宮まいかの武器になる(撮影・天彩レイ)
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 アイドルグループ「Baby’z Breath」(ベイビーズブレス、通称ベビブレ)の花宮まいかが、自身の原点と活動の転機について、スポニチ東京本社でソロインタビューに応じた。子どもの頃に描いた夢は、時を経てゆっくりと現実になった。その“まっすぐさ”が、今の花宮を形づくっている。(「推し面」取材班)

 小学校高学年の頃、テレビで見ていたアニメのアイドルに魅せられた。「きらりん☆レボリューション」の主人公・月島きらり。ツインテールでピンクの衣装をまとって、歌い踊る姿にいつも心を動かされた。だから、学校で将来の夢は決まっていた。「私はアイドルになる」

 自身の担当カラーはピンク。大人びた顔つきのため髪を下ろすステージになりがちだが、特別なイベントの勝負ヘアはツインテールと決めている。当時の憧れが、確かに今とつながっている。

 アイドルになるまでの行動には時間がかかった。オーディションに挑戦したのは20歳を過ぎてから。夢を抱きながらも、なかなか一歩を踏み出すことができなかった。

 芸能界を目指した当初は女優志望。セーラームーンのミュージカルに出演することが目標だった。そこから道が少しずれ、「アイドルもスキルアップになるから」と事務所の勧めで始めた活動が、次第に自分の“居場所”になっていった。

 初めてステージに立ったとき、「世界が変わった」と感じた。

 アイドルグループに在籍するのは3グループ目となる。ベビブレは2023年の結成時から。特に印象深かったのは今年1月の東名阪ツアーのファイナルだった。チケットの売れ行きに不安もあった中、目の前にはサイリウムの光で埋め尽くされた客席が広がっていた。

 「この景色を見られて、本当にこのグループで良かったと思いました」

 そしてもう一つの夢も形になった。新作のカップリング曲「未来のシンフォニー」が放送中のTOKYO MXアニメ「ネコのクラちゃん ~Ordinary days~|のエンディングテーマに決定。「いつかアニソンを歌いたい」と願っていたその目標が、アイドルという形で叶った。

 一方で、心に残るのは輝きばかりではない。

 「実は、悔しいとかうまくいかないって思う日は、ほぼ毎日です(笑)」

 ファンが増えない日々、言葉が届かなかった瞬間、数字が思うように伸びない現実。小さな葛藤が積み重なっていく中、それでも前を向く。

 「ありがたいことに、ひとつライブが終わるとすぐ次の目標が出てくるので、自然と気持ちは前に向いてるんです」。支えてくれるのは、メンバー、そしてファンの言葉。くじけそうなとき、その言葉が力になる。

 大切にしているのは、「笑う門には福来る」という言葉。エンタメに生きる人間としては、平凡な選択かもしれない。でも、そこに信念がある。

 「私たちは夢を届ける職業です。私が笑うことでファンの方も幸せな気持ちになって、次の日のお仕事や学校を頑張ろうって思ってもらう。そんな力にこれからもなりたいんです」

 ピンクの衣装を身にまとい、笑顔を浮かべながらステージに立つ今。かつて憧れたアイドルという存在は、笑顔の裏に迷いや不安、悔しさを抱えていたことを身をもって知った。

 あの日テレビの前で夢を見た少女は、リアルな生き様も歌声に乗せて、夢見る少女たちの憧れになっていく。

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