中村鶴松が挑む早野勘平&雨乞狐 「リアルさを追求したい。熱のある勘平を届けられたら」

[ 2025年7月25日 20:23 ]

<自主公演「鶴明会」取材会>取材に応じた中村鶴松
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 歌舞伎俳優の中村鶴松(30)が25日、都内で自主公演「鶴明会」(9月18、19日、東京・浅草公会堂)の取材会を開いた。

 3年ぶりの開催で、古典の名作「仮名手本忠臣蔵」の五段目、六段目の早野勘平と十八代目中村勘三郎さんから受け継いだ「雨乞狐」を上演する。「今やりたいトップ2を選んだ」と演目選択の決め手を語った。

 「雨乞狐」は激しく難しい演目で、2006年に中村勘九郎(43)が上演中に右膝じん帯断裂のケガを負ったほど。「若い時にしかできないと思っている。中村屋しかやっていない演目なので守っていきたい」と力を込めた。

 一方、初役となる勘平は勘九郎が3月に歌舞伎座公演で先んじて務めている。「歌舞伎役者にとっては怖い演目。おいそれとやりたいと言える役ではなかった。勘九郎の兄の歌舞伎座の勘平を見れば、見るほどやりたくなった。兄のを見たらやりたくなくなると思っていたんです。むしろ勘九郎の兄のを見て、プラス思考になりました」と自身の心中を明かした。厳しい2演目を選んだことに勘九郎たちからは「バカなんじゃないの」と言われたという。

 届けたい勘平像は「熱のある勘平」。「若いがゆえのパワーは絶対にある。そこを見せられたら」。鶴松は勘九郎の勘平を「どこか冷静さが見える知的さがある」と解説。一方、勘三郎さんは「もっとリアルな勘平」と分析した。現在は稽古前で、映像で先人たちを研究している段階。「リアルさを追求したい。追い込まれて、追い込まれて、自ら腹を切ってしまう、その瞬間の絶望した勘平を見せられたら」と力を込めた。

 「体力的にしんどい2演目。前回感じたのは凄く熱量を持って死ぬ気で舞台に立てば、下手でも絶対お客さんに伝わる」と気合を入れている。舞台から熱を届け、鶴松はさらに歌舞伎役者として一皮むけた姿をファンに届けていく。

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