フジ検証番組 日枝久氏は取材に応じず 側近・遠藤龍之介前副会長 10時間会見の前日、辞任迫るも

[ 2025年7月6日 15:07 ]

日枝久氏
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 元タレントの中居正広氏(52)とフジテレビを巡る一連の問題における検証番組「検証 フジテレビ問題 反省と再生・改革」(前10・00)が6日に放送されたが、およそ40年にわたり実権を握ってきたフジHD相談役を退任した日枝久氏(87)は取材には応じなかった。

 一連の問題への対応など、港浩一・前社長や大多亮・元専務ら数々の幹部によるインタビューなどで問題の経緯や背景などを説明。40年以上取締役を務め、フジテレビの企業風土の根幹を作り上げた、日枝氏についても番組が3度にわたってインタビューを申し込んだが、応じることはなかったという。

 番組では、日枝氏と盟友だった尾上規喜・前監査役は相談役退任の発表の直前に日枝氏と話をしていたといい、「諸悪の元凶は日枝だ、っていう世論の動きにはやっぱり納得できない感じでいましたよね」と証言。「日枝に責任をかぶせるのは簡単なんですよ。そういえばいいわけだから。取締役は取締役(会)として経営責任を全体に担うわけですから」と話した。

 日枝氏の側近だった遠藤龍之介・前副会長もインタビューで「豪放磊落(らいらく)ぴったりキャラクターで、本当に頼りになるチームリーダーというか、そういう感じでしたね」と回顧。およそ40年にわたり権力を持ち続けた日枝氏の力の源泉について、遠藤氏は「いろんな決定事項の中で、最も影響力がある人事権を持ってたからですよね」と人事権の掌握を指摘。「日枝は昔、人事の天才というあだ名があった時もあった」とし、「若手を登用して、それが物凄く輝いているとか、そういう人事が私を何回も見てきました」と振り返った。

 「経営者の条件として“前面(正面)の利”。ロジカルに。“側面の情”、サイドには情がないといけない。“背面の恐怖”、この人に逆らったら大変なことになってしまうんじゃないかなっていう背面の恐怖。そういうことで言うと、その全てを持っている方だったと思いますね」と遠藤氏。「ある年の人事だったりとか、そういう時に(恐怖を感じた)。人事ってある種のメッセージですから、“ああ、そういう風に思ってたんだ”みたいなこととか、いろいろありますよね」と話した。

 10時間にも及んだ1月27日の会見では日枝氏のいないことを指摘する質問も見られた。遠藤氏はその会見の前日、日枝氏と面会し、辞任を迫ったといい、「“あなたが辞めていただかないと、収束しないんじゃないか”ということを思っていて。(日枝氏は)“辞めない”と。“お前を戦わないで辞めるのか”みたいなことを言われました」。日枝体制の長期化の影響についても「日枝さんに歓心を得ようとしている、役員、局長の動きが若い人間のモチベーションを極端に下げてるのが、非常に良くないことの1つだと思うんですよ、みたいなことを話しましたね。(これに日枝氏は)“失礼だろう、とその役員たちに”みたいなことを言いましたね」とやり取りを明かした。

 遠藤氏は40分ほど日枝氏を説得したというが、日枝氏は最後まで首を縦に振ることはなかったとした。

 番組には報道番組「Live News イット!」でキャスターを務める宮司愛海(33)、木村拓也(34)の両アナウンサーが進行。同社の清水賢治社長(64)も出演。3月31日に第三者委員会の調査報告書が公表されたことを受け、同局の報道局が中心となって検証や取材を進めてきた。会社がどこで判断を誤ったのか、その一因となった組織風土がどのようなものだったのかをさまざまな証言から検証し、改革への取り組み状況を伝える内容。経営中枢に長く君臨した日枝久氏の出演について、関係者は「取材を申し込んだものの、応じることはなかったと聞いている」と話した。

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