フジ検証番組 幹部による年齢・容姿に着目した不適切会合の実態 港前社長「今の時代だと許されない会合」
元タレントの中居正広氏(52)とフジテレビを巡る一連の問題における検証番組「検証 フジテレビ問題 反省と再生・改革」(前10・00)が6日に放送され、経営幹部による不適切会合の存在が明かされた。
第三者委員会は「フジテレビでは取引先の関心を得るため、性別・年齢・容姿に着目した会合が人権侵害のリスクを助長していた可能性」を指摘。参加者の証言をもとに検証した。
番組は2010年代後半に撮影された1枚の写真を提示。中心にいるのは港浩一前社長。周りには同社の若手女性社員たち。入社して1カ月ほど経った頃、先輩社員から誘われて会に参加したというある女性社員は「そんな会があることも知らなかったし、何のための会かも分からなかったし、ただびっくりしました」と証言。会合場所は都内の高級飲食店で「当日、その場に行くと女性社員の方がたくさんいて、“おめでとうこの会のメンバーに選ばれました”と言われて、“湊さんと一緒に仲良く食事をする会だから、安心してくれればそれで大丈夫です”と言われました。美しい素敵な女性たちがたくさん集まっていて、これは見た目が重視される会なのだと思いました」と明かした。
彼女たちは港氏主催の会合の参加するメンバーで、主な目的は芸能プロなどとの会合だが、港氏をメンバーをねぎらう会も行われていたという。この会のチームは港氏がバラエティー担当の役員だった2010年頃に作られ、1カ月から3カ月に1回のペースで行われていたという。
別の女性は「私が説明を受けたのは入社式に港さんが来て、先輩のメンバーが並んで、新入社員の中から“あの子がいいよ”とか(港氏に)推薦があって、港さんが最終的に指名していると聞きました」と証言。チームには暗黙のルールがあったといい、「この会は基本的に他にどんな用事があっても基本的には必ず参加する。この会のメンバーから誘われた飲み会は最優先で(スケジュールに)入れる。選ばれていない女性もいるので、例えば嫉妬につながったりとか、“あまりこの会のことは外に言わないでほしい”とは言われました」と話した。
これらの証言について、港前社長は「そういうつもりはないですし、“秘密裏に”とか恐ろしそうな意味はないです。そういうことを1人でやっていたので、ちょっと大変だろうと。それで、もしもこういう会があった時のためにチームを作ったら、いいじゃないか、ということがあったんで」と説明。口外無用のルールについては「冗談なんですけどね」とした。
報告書では港前社長の会合では不快な思いをする人はいなかったとされているが、港前社長らのいないところでもメンバーの存在を知った番組プロデューサーらがメンバーに個別に接触し、接待に参加させていたことも。港前社長がいないところで行われた接待は女性の負担となっていたといい、女性は「体力も精神力も使い切ったなと終わった後は感じていました」。
また、大物タレントへの接待に参加したという女性は「“この後2人で飲めないか?”って連絡が来るようになって、むげにすることはできないし、私が断わることでフジテレビが嫌いになってしまう、大好きな会社が不利益を被ると思うと下手に動けないなと思って。相談すれば“港さんを囲む会”の存在もバレてしまうので、それは言えないというジレンマ。かなり精神的にはつらかった」と話した。
女性は会について「違う部署の女性社員と知り合えたというのは人脈として広げられたのは個人的には良かったなと思っていました。(その一方で)とりあえず接待のために呼ぶ女性だからというのは女性蔑視ですし、女性社員はバカにされていたんじゃないかなと思います」。もう1人の女性も「本当に異様な会だったなと。しかも若手の女性だけを集めて、その若手の女性の中でも見た目が良い、あとはもしかしたら飲み会慣れをしているとか、接待に使える女性だけを集めているのは異常な会だなと思います」と証言した。
これらの証言に、港前社長は「いい仲間ができればいいなというふうに思いましたし、とても先輩後輩のつながりが持てるいい会だなと思ってましたけど、ちょっとそれは意外でしたし、そういうふうに思っている人がいたなら、申し訳ないなと思います」とコメント。その会に男性が入らないことについては「女性だけのほうが話しやすいというか、女子トークといか。仲良くなれるなっていうことですね。ただ、今の時代だと許されない会合なんだろうなとは思っています」と話した。
この会合は2015年頃まで定期的に行われ、その後、頻度は減り、コロナ禍を機に終了したという。
番組には報道番組「Live News イット!」でキャスターを務める宮司愛海(33)、木村拓也(34)の両アナウンサーが進行。同社の清水賢治社長(64)も出演。3月31日に第三者委員会の調査報告書が公表されたことを受け、同局の報道局が中心となって検証や取材を進めてきた。会社がどこで判断を誤ったのか、その一因となった組織風土がどのようなものだったのかをさまざまな証言から検証し、改革への取り組み状況を伝える内容。経営中枢に長く君臨した日枝久氏の出演について、関係者は「取材を申し込んだものの、応じることはなかったと聞いている」と話した。
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