本紙観戦記者・関口さん 藤井王将―永瀬九段の王将戦を語る 伏見稲荷大社で講演会

[ 2025年6月10日 18:27 ]

京都・伏見稲荷大社で講演した本紙将棋観戦記者・関口武史さん
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 将棋の本紙観戦記者で指導棋士六段の関口武史さんが10日、京都・伏見稲荷大社で、3月に決着した第74期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)に関する講演会で講師を務めた。

 7番勝負は藤井聡太王将(22)=名人など7冠=が挑戦者の永瀬拓矢九段(32)に4勝1敗で勝利し、4連覇を達成。同大社では1月25、26日の第2局が行われ、藤井が勝利した。

 大学生活を同大社近くの龍谷大で送ったという関口さんは、同大社での7番勝負開催に「ゆかりの場所で行われるのをうれしく感じた」と振り返った。そして昨年11月、永瀬の挑戦が決まり「(観戦記者として)覚悟のいるカード」と気を引き締めて臨んだそうだ。

 講演では藤井の集中力の高さに言及した。関口さんも元奨励会員でプロ目前の三段で年齢制限のため退会した。

 「こんなに将棋盤に沈むように深く読む人がいるのか」

 盤側で見守る印象を語った。手番での考慮の合間、盤側の記録係へ海中から上がってきたかのように「今、何分考えましたか?」と問うのは「集中力が深いため、時間の感覚がない」と指摘。その中でも20分を1サイクルと捉え、「無呼吸でいられる時間のように感じる。でもそれが、3分だと迫力がある」。より深く濃厚な読みの海へ潜った証しと捉えられるからだ。

 対して終局後、お互いの見解をぶつけ合う感想戦で永瀬が漏らした言葉を「宝物」と表現した。

 「私はそこまで踏み込まないとダメだったのか」。圧倒的な読みの質量を誇る絶対王者を相手に、半歩ずつ間合いを詰めてさあ、いつ斬りかかるか。

 「先に斬りかからないと斬られてしまうかも知れない。でも永瀬九段は暴発しなかった。横で見届けられたのは幸せでした」

 藤井とのタイトル戦は先月決着した名人戦を含めてシリーズとしては0勝5敗。だからこそ、「その悔恨をどう昇華するのか見守りたい」。観戦記者の醍醐味を語る言葉で1時間を締めた。

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