「ブラックペアン」伊與田Pが語る秘話 二宮和也が別人演じる“異例”の展開 実は原作・海堂尊氏の提案

[ 2024年9月13日 09:15 ]

TBS系日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」で天才外科医・天城を演じる二宮和也(C)TBS
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 二宮和也(41)主演のTBS系日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」(日曜後9・00)の最終話が、15日に放送される。6年前に放送された同名作の続編で、二宮は“異例”となる“前作の主人公とうり二つの別人”を演じ、大きな反響を呼んでいる話題作。実は、この二宮の“別人設定”は、原作小説の作者で作家海堂尊氏の提案だった。「シーズン1」からプロデューサーを務めている同局の伊與田英徳氏がスポニチアネックスの取材に、秘話を明かした。(中村 綾佳)

 2018年4月期に二宮主演で放送された日曜劇場「ブラックペアン」の続編。二宮は、シーズン1で演じた天才的な技術を持つ外科医・渡海征司郎ではなく、人も金をももてあそぶ悪魔な世界的天才外科医・天城雪彦を演じている。

 シーズン2の原作は、海堂尊氏の小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」だが、「渡海と天城がそっくり」という設定はドラマオリジナル。二宮は、全くの別人という“異例”の展開に挑んでいる。

 この“別人”の設定、実は海堂氏の提案だった。伊與田氏によると、構想は6年前、シーズン1の打ち上げの際に打ち明けられた。「海堂先生から、“やってみたらどう?”というご提案をいただきまして…」と振り返る。原作とも異なる設定に「そんなことができるのか」と聞いた瞬間は戸惑ったと言うが、「面白そうだし、光栄なこと」と好奇心をくすぐられた。「ほかの登場人物はシーズン1からほぼ同じ顔ぶれで、昔からのなじみのあるところに『天城』という、全く新しいキャラクターが入ってくる。面白い“化学反応”が起きればいいな、と」と期待を込めてスタートした。

 異例の展開への挑戦は、主演・二宮の演技への信頼が基盤となっている。「二宮さんじゃなかったら、生み出さなかったかもしれない」と伊與田氏。「二宮さんだったら、全く別人を演じきってもらえるんじゃないか。新しいキャラクターをうまく演じていただけるんじゃないか…と。チャレンジでしたね」。

 そんな伊與田氏の期待を、二宮の「天城」は大きく超えた。「今の彼を見ていると、『渡海』の雰囲気は全く感じない」と二宮の見事な演じ分けに度肝を抜かれた様子。「別人を普通にひょうひょうと演じてらっしゃる…凄いなと」と感心しきりだった。

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