韓国芸能界で相次ぐ薬物疑惑 背景に超高級会員制個室クラブ、医師とのつながり

[ 2023年11月1日 18:15 ]

日本での主な違法薬物(厚生労働省麻薬取締局サイトより)

 韓国のコメディアンで芸能ウォッチャーのヒョンギが読売テレビ「ミヤネ屋」に出演。韓国芸能人の薬物疑惑が相次ぐ背景について語った。

 俳優イ・ソンギュン、「BIGBANG」のリーダーG-DRAGONら芸能界から薬物使用疑いでの立件が続出。その裏には、芸能事務所やハイブランドショップが建ち並ぶ人気地区、韓国ソウル・江南にある会員制高級個室クラブへの警察の捜査があったという。

 モデルや元歌手、芸能人志望の女性が従業員を務め、一般人は出入りさえ難しいとされるいわゆる「VIP専用」店。主な顧客は有名スポーツ選手や芸能人、財界のトップなどで、飲食代金は3~4人で100万円前後、テーブルチャージは20万円を超えるという。

 今年9月、江南の遊興施設で違法薬物が出回っているという情報を仁川警察が入手。イ・ソンギュン、「BIGBANG」のリーダーG―DRAGONら計10人が捜査線上に浮上し、立件が相次いだ。

 さらに、薬物入手に医師の関与が指摘されている。韓国では、19年3月に医療用麻薬が合法化。向精神薬として、医師の処方箋があれば入手可能となった。このため、患者を装って処方を受ける人や、医師による処方箋の偽造も横行。イ・ソンギュンとG―DRAGONに薬物を提供した医師も立件された。

 ヒョンギは「韓国は肌の管理とか美容・整形関係の病院が多数ある。芸能事務所はそういう病院と親しくなって所属タレントを通わせる。多忙で不規則な生活になりがちなタレントは、そこで睡眠薬を処方してもらったりもする。そこから一線を越えてしまうという話もよく聞く」と語った。

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