J色一掃 バーター&テレビ局との癒着にNO!福田新社長の狙い 力量未知数も…

[ 2023年11月1日 11:35 ]

新会社の社長に就任することが固まった福田淳氏(スピーディ社の公式サイトから)

 故ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、東山紀之(57)に代わって、新しく設立されるエージェント会社の社長に就任する福田淳氏が注目されている。女優のん(30)とエージェント契約するコンサルティング会社「スピーディ」の代表取締役社長。脱ジャニーズの姿勢を明確にし、難局を乗り越えていく構えだ。

 9月の会見で発表した当初の方針が一転、東山に代わって福田氏が社長に就任する方向となった。この日、SMILE―UP.は「新たに立ち上げる予定の会社につきましては、現在、各種手続きを進めているところです。経営体制や社名などの詳細につきましては、決まり次第、公表する予定でおります」と改めてコメントした。

 藤島ジュリー景子氏が社長を退く際に再建の支柱として東山を指名。しかし、性加害や旧態依然とした事務所のイメージを払拭できず、企業のCM起用を見合わせる動きが加速。岡田准一(42)と二宮和也(40)という看板タレントも離脱し、求心力低下を露呈した。船出目前の新会社は先行きが不安視され、経営のプロに舵(かじ)取りを任せるべきとの声が高まっていた。

 そんな中、白羽の矢が立ったのが、のんと契約するスピーディ社社長の福田氏だ。のんは独立後に活躍の場が激減したが、福田氏はCMなどさまざまな仕事に結びつけた。

 メディアのインタビューでは、芸能事務所が人気者の抱き合わせでまだ売れていない新人をテレビ出演させる、局とのバーター取引など不透明なキャスティングを批判し、タレントの移籍の自由も訴えてきた。

 福田氏とともに仕事をしたことがある芸能関係者は「物事を合理的に判断し、効率的に仕事を進めるタイプ。強気で頑固な部分もあり、多少の逆風は気にしない」と指摘。ビジネススタイルや考え方は旧事務所と大きく異なり、同関係者は「彼が社長になれば、ジャニー氏やジュリー氏の色は一掃されるだろう。“脱ジャニーズ”を標榜(ひょうぼう)するにはこれ以上ない人」と語る。

 課題は、福田氏のマネジメントやプロデュースの力が未知数なことだ。

 テレビ局関係者からは「のんさんはCMが増えたとはいえ、地上波ドラマへの復帰が順調に進んでいるわけではない。福田氏の手法はテレビ局や芸能界の反発を受ける可能性があり、どこまで通用するかも分からない。今後について不透明な部分も多い中、どれだけのタレントが、実績も面識もない福田体制の新会社と契約を交わすのか」と懸念の声も上がる。

 ジャニーズはテレビ局との共存で大きくなってきた。福田体制においてテレビ局やタレントとの向き合い方をいかに構築し、新しい仕事を獲得していけるかが一つの鍵となりそうだ。


 ▽エージェント契約 タレントの仕事獲得の窓口をエージェントが担う契約形態。仕事が成功した場合、一般的に報酬としてギャラの10~15%程度を受け取る。タレント側にとっては仕事の選択の自由度が高く、マネジメント契約よりもギャラの取り分が増えるのが利点。欧米では主流とされている。

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