ジャニーズ「SMILE―UP.」に名称変更 「過去のビッグネーム」SMAP想起に識者は懸念

[ 2023年10月3日 04:05 ]

ジャニーズ会見

新社名を発表する井ノ原快彦(左から2人目)と東山紀之社長(同3人目)ら(撮影・会津 智海)
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 ジャニー喜多川元社長の性加害問題を受け、ジャニーズ事務所が「SMILE―UP.(スマイルアップ)」に17日付で社名変更すると発表すると、SNSには「スマップ」「SMAP」がトレンドワード入りした。

 新社名は社会貢献プロジェクト「Smile Up!」を推進していくために3年前に取得していた商標から選んだ。2日の会見で東山紀之社長は「スマイルという言葉に違和感を覚えている方もいると思う」と述べた上で、性加害を受けた被害者への補償や支援を迅速に進めるための判断だと説明した。

 この発表を受けてSNSでは新社名について「会社名が略してスマップになっちゃう気がする」「ジャニオタからスマオタになって全員SMAPファンみたいになる」といった書き込みが続々と寄せられた。中には「ジャニーズ帝国を救うためにスマップが復活する」と2016年に解散した国民的グループを重ねる投稿もあった。

 一方、ネーミングの専門家は社名変更をどう見たか。東京スカイツリー名称検討委員会の委員などを務めた中大国際経営学部の飯田朝子教授(言語学)は「これまではジャニーズ事務所やジュリーといった濁音の多い社名でしたが、スマイルアップという濁りのない清音が並ぶので以前よりクリアな印象を与える」と分析。ただ「スマイルアップとどんどん言っていくうちにスマップみたいに聞こえて過去のビッグネームが思い浮かんでしまわないかが心配な点」と指摘し、イメージの刷新へ「スマイルアップとはっきり発音していくことが大事になってくる」とした。

 新社名の最後に「.(ピリオド)」が打たれている点には「終わらせるとか区切りをつけるという意味があるのではないか」と予想した。

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