NHK総局長 「ニュースウオッチ9」新型コロナ巡る報道で謝罪 原因は「関係者にヒアリング、調査中」

[ 2023年5月24日 15:27 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 NHKの山名啓雄メディア総局長が24日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、「ニュースウオッチ9」での新型コロナを巡る報道で謝罪した。

 山名総局長は「今回の放送は伝え方が適切ではなく、取材に応じてくださった皆さん、視聴者の皆さんに深くお詫びを申し上げたい」と陳謝した。

 続けて「放送ガイドラインでは取材・制作の基本姿勢として、編集に当たっては誤解を与えてはいけないとしている。今回の動画で、ワクチン接種後に亡くなった方のご遺族だと正確に伝えず、新型コロナに感染して亡くなった方だと受け取られるような伝え方をしてしまったことは適切ではなかったということでございます」と説明。原因については「関係者にヒアリングを行い、調査中」であるとしたうえで「問題点を洗いだしたうえで、再発防止策の徹底に努めてまいりたい」と話した。

 5月15日の同番組では、エンディングで「新型コロナが5類に移行して一週間が経ちました」「今夜はこちらの映像とともにお別れです」とアナウンサーが伝えて映像を放送。「戻りつつある日常 それぞれの思い」というタイトルの映像では、兵庫・神戸港を出港するダイヤモンド・プリンセス号や、夫を亡くした女性の「いったいコロナって何だったんだろう」というコメントや、父を亡くした男性の「5類になったとたんにコロナが消えるわけではない。風化させることはしたくない」、母を亡くした女性の「遺族の人たちの声を届けていただきたい」というコメントをテロップで伝えたが、ワクチン接種後に亡くなった方の遺族との説明はなかった。遺族側はNHK側に抗議し謝罪を求めていた。

 放送翌日の16日、NHKは公式サイトで「5月15日に『新型コロナ5類移行一週間・戻りつつある日常』と題したVTRを放送し、ツイッターでも配信しましたが、コロナウイルスに感染して亡くなったと受け取られるように伝え、ワクチンが原因で亡くなったというご遺族の訴えを伝えていませんでした。適切ではありませんでした。深くおわびいたします」と謝罪した。

 また同日の番組でも番組の田中正良キャスターが「コロナ禍を振り返りご遺族の思いを伝えるという考えで放送しましたが、適切ではありませんでした。取材に応じてくださった方や視聴者の皆様に深くおわび申し上げます」と話したうえで、3人のキャスターが頭を下げた。

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