将棋・桐山清澄九段 引退慰労会で、今後も将棋普及への尽力誓う「引退棋士として、高槻で頑張る」

[ 2022年11月25日 18:54 ]

弟子の豊島将之九段(右)から記念品を受け取り笑顔の桐山清澄九段
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 現役最年長棋士として活躍し、4月に引退した将棋の桐山清澄九段(75)の引退慰労会が25日、大阪府高槻市内のホテルで約60人の棋界関係者が参加して開かれた。

 故升田幸三実力制第4代名人、故増田敏二六段に師事し、1966年に18歳でプロに。56年間の棋士生活で棋聖1期、棋王3期のタイトルを獲得し、A級に14期在籍するなど長く一線級で活躍。今年4月27日の最後の公式戦となった竜王戦予選を最後に引退した。

 この日はタイトル通算6期の豊島将之九段(32)、矢倉規広七段(48)の弟子2人も会の発起人として出席。豊島は師匠に「師匠に教えていただいたことを今後も盤上で表現していきたい。お疲れ様でした」と感謝の意を伝えた。

 桐山は「人生を振り返ると、幼い頃から好きで好きで将棋ばかり指してきた。新人の時ははやく昇段、はやくタイトル戦に、とはやっていて周りのことがよく見えていなかった。その後、経験を積むにつれ、先輩から学ぶことが増えた。私はそれを大切にしてきた」と回想。「今後も引退棋士として、高槻で頑張るつもりです」と“まだまだ現役”とばかりに熱く誓っていた。

 桐山は高槻市在住。“将棋の街”を目指す同市へ24年秋に移転予定の関西将棋会館誘致や、ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)のタイトル戦招へいなどに尽力。現在は同市文化振興事業団の理事長を務め、今後も将棋の普及活動にかかわっていく予定。

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