めちゃイケ元P・明松功氏 片岡飛鳥氏は「僕からしたらバケモノ」 プロデューサー転身は志願だった

[ 2022年9月23日 13:24 ]

人気番組「めちゃ×2イケてるッ!」のプロデューサーを務め、「ガリタ食堂」の企画への出演でも知られる明松功氏
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 フジテレビで22年続いた人気番組「めちゃ×2イケてるッ!」のプロデューサーを務め、「ガリタ食堂」の企画への出演でも知られた明松功(かがり・いさお)氏(51)が22日放送のTOKYO MX「サウナの神様」(木曜後9・25)に出演。90年代以降の日本のバラエティーをけん引してきた同番組の名プロデューサーの片岡飛鳥氏の凄さを語った。

 明松氏は1995年に入社し、編成制作局バラエティ制作部に所属し、音楽番組「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」などを担当。その後、大人気バラエティー「めちゃ2イケてるッ!」にディレクターとして参加。プロデューサー転身後、16年6月28日付で営業局へ異動となり、番組を離れた。現在は同局を退職し、大学時代の後輩と合同会社KAZA2NAを設立している。

 明松氏は「めちゃイケの虎の巻っていくつかあるんですけど、演者さんの何が面白いかを、いろいろなVTRを見て、研究して、そぎ落として、“この人のここが面白いんだ!”ってなったら、どこから光を当てたら面白くなるかで、構成を作って、“どういう表現できる場を作ったら、その人が一番弾けるんだっけ?”っていう打ち合わせをめちゃイケはめちゃめちゃしてました。当日の打ち合わせも含めて」と回顧。「何の仕掛けも設定も、制作から用意されていないように見えて、面白くなるのが一番優秀な演出ってなっている」とした。

 そんな番組の総合演出を務めた片岡氏について「基本的にはお笑いが大好きで、俺は過去の映像とかの記憶力がすごいと思っていて、“ドリフの何々の回でいかりやさんがこんなこと言ったら、志村さんがさらにもう1回、振り返ったらタライがドーンって落ちる回があるんだけどな”とか」と明松氏。「自分が面白いと思う引き出しをたくさん持っていて、かつその引き出しをこの人にぶつければいいという選択も、正しくて、僕からしたらバケモノな感じでしたけどね」と話した。

 続けて「ディレクターはあまり好きじゃなかった」とも告白。「片岡飛鳥さんとか、上に先輩が2人いるんですけど、その先輩を追いつけ追い越せでやるんですけど、縮まる感じもしないし、逆に離されている感じもして。“これダメだわ!”って思って、30歳、2010年の秋に“プロデューサーやらせてください”って言いましたね。“そっちのほうが番組に貢献できると思います”って言いました」と、自ら志願してディレクターからプロデューサーに転身したことを明かした。

 「この業界に入った人って、優秀なディレクターと、優秀なプロデューサーってどっちに憧れるかって言ったら、圧倒的にディレクターだと思うんです。ディレクターってかっこいい。自分が書いた台本で自分の書いたことで爆笑になって…。芸人さん、出演者さんから感謝されたらうれしいし。絶対、ディレクターに憧れていると思う」としながらも「そこの壁さえ突破できたら、平気でしたけどね。向いてないんだからしょうがない」とあっけらかん。「プロデューサーはディレクターよりは向いてますね。番組は大好きだったので、抜けようという発想はなかった」と話した。

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2022年9月23日のニュース