古谷一行さん急死 78歳 希代の色男で名優、突然の旅立ち 長男降谷建志追悼「バチくそ格好良かったよ」

[ 2022年9月3日 05:00 ]

TBSの金田一耕助シリーズ「霧の山荘」での古谷一行さん(C)TBS
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 ドラマ「横溝正史シリーズ」の金田一耕助役や「金曜日の妻たちへ」などで人気を博した俳優の古谷一行(ふるや・いっこう、本名かずゆき)さんが8月23日に死去した。78歳。東京都出身。葬儀・告別式は親族のみで済ませた。ここ2年ほど体調不良で公の場に姿を見せず、7月には激痩せが報じられていた。長男でロックバンド「Dragon Ash」の降谷建志(43)は「親父の息子にしてくれてありがとう」と感謝した。 

 名探偵から悪役、気のいいおじいちゃん役まで演じこなした名優が静かに逝った。

 古谷さんは7月下旬に女性誌で20キロ減の激痩せした姿がキャッチされたが、所属事務所によると、8月初めにはスタッフと食事をするほど回復。今秋の仕事復帰を目指し、体力をつけるためにスポーツジムに通っていた。しかし、亡くなる数日前から顔色が悪く、自ら「入院するわ」と言って、病院に行った日に息を引き取った。事務所関係者も「青天のへきれき」というほどの急死で、死因は分かっていない。後日、お別れ会を行う予定。

 降谷はインスタグラムに「親父お疲れさま。最後まで本当に勇敢に闘い抜いたね。バチくそ格好良かったよ」と投稿。公私で尊敬する父に「生まれ変わってもイカした俳優とイカしたバンドマンの親子になろうぜ。愛してるよ」とつづった。

 古谷さんは11年10月に肺がんと診断され、翌11月に腫瘍の摘出手術を受けた。その3年後に脳への転移が見つかったが、放射線治療で病を乗り越えた。肺がんを患って以降、大好きだったタバコをやめ、ゴルフやウオーキングなどで健康に留意していた。

 しかし、20年9月に急性胃潰瘍で救急搬送されて以降は体力が落ち、映画「おもいで写眞」(21年1月公開)への出演を最後に公の場に姿を見せていなかった。この日夜、降谷は都内の自宅前で近隣住民に「胃がんで胃を全部取っていて、抗がん剤もやめていたからね」と、古谷さんが胃がんを患っていたことを明かした。降谷の妻でタレントのMEGUMI(40)、20年に俳優デビューした孫の降谷凪(13)も含め、一家で古谷さんの闘病を支えてきた。

 古谷さんは中大在学中に俳優座の研修生となり、デビューは30歳と遅咲きだった。当たり役となったのが77年、33歳の時に抜てきされたTBS系ドラマ「横溝正史シリーズ」の金田一耕助役。ファンレターが週に100通も届くなど、老若男女に幅広く愛された。その後も83~05年に「名探偵・金田一耕助シリーズ」として32作も続いた。

 83年にはTBSの主演ドラマ「金曜日の妻たちへ」が大ヒットし、金妻ブームを巻き起こした。日本テレビ系ドラマ「失楽園」(97年)では不倫の末に心中する主人公を熱演。味わい深い演技で多くの作品を彩った。

 ◇古谷 一行(ふるや・いっこう、本名=かずゆき)1944年(昭19)1月2日生まれ、東京都出身。中大卒。在学中から俳優座養成所で学び67年に日生劇場の「アンナ・カレーニナ」で初舞台。74年TBS「華やかな荒野」で主演に抜てきされ注目を浴びる。フジテレビ「オレゴンから愛」、日本テレビ「失楽園」、NHK「ひよっこ」などヒットドラマに多数出演。歌手としても活動。

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