「鎌倉殿の13人」頼家の首の角度“シャフ度”がネット反響「闇が美しすぎる」初大河・金子大地の好演光る

[ 2022年8月6日 13:50 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第29話。源頼家(金子大地)の首の角度が“シャフ度”と話題に(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は7月31日、第29話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第29話は「ままならぬ玉」。誕生したばかりの“13人衆”から中原親能(川島潤哉)梶原景時(中村獅童)が姿を消し、御家人たちのパワーバランスが崩れ始めた鎌倉。北条義時(小栗)は北条と比企との抗争激化を懸念し、息子・頼時(のちの泰時、坂口健太郎)と比奈(堀田真由)に決意を語る。そんな中、正室・つつじ(北香那)が2代鎌倉殿・源頼家(金子大地)の次男・善哉を出産。三浦義村(山本耕史)が乳母夫となるが、比企能員(佐藤二朗)は娘・せつ(山谷花純)が出産した長男・一幡こそが嫡男だと主張し、けん制。一方、北条時政(坂東彌十郎)は妻・りく(宮沢りえ)から、政子(小池栄子)の次男・千幡を頼家の跡継ぎにする策を聞き…という展開。

 伊豆の農民を救った頼時に、頼家は「伊豆では大層な評判と聞いておるぞ。証文を破るとは思い切ったことをしたものだ。これで諸国の百姓たちが、証文を蔑ろにする。まぁ、よい。ともあれ、褒美を取らせよう。これを機に、名を改めよ。わしは間もなく征夷大将軍となる。同じ『頼』の字を持っていては、おまえも心苦しかろう。『泰時』。『泰』は天下泰平の『泰』の字」。頼時は不服ながら「ありがたき幸せ」と頭を下げた。

 この時の頼家の振り向きざまの首の角度がSNS上の話題に。「うわー、この角度の頼家、闇が美しすぎるな」「完璧なシャフ度」「頼家様のシャフ度。怖くて美しくて最高」「まさか実写ドラマ、しかも大河でシャフ度が見られるとは思わなんだw」「頼家の圧倒的な孤独。母上にすら理解してもらえない孤独。泰時を振り返る首の角度、名前まで奪い取ってしまいたいほどの泰時への嫉妬。孤独と嫉妬は人をさいなむ。金子さんの素晴らしいお芝居に泣いている」などの声が相次いだ。

 「シャフ度」とは「シャフト角度」の略。「化物語」「魔法少女まどか☆マギカ」「さよなら絶望先生」などアニメ制作会社シャフト作品に多く見られる構図。キャラクターが見返る時にアゴを上げ、挑発的な視線を送る首の角度や様子を指す。

 金子は大河ドラマ初出演ながら、聡明さを秘めた2代目の苦悩を見事に体現している。

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