喜矢武豊 「日本統一」レギュラー出演 本宮泰風「想像以上の活躍」

[ 2022年7月25日 08:00 ]

「日本統一」シリーズに出演する本宮泰風、喜矢武豊、山口祥行(提供写真)
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 【牧 元一の孤人焦点】4人組エアバンド「ゴールデンボンバー」のメンバーで俳優の喜矢武豊(37)が人気の任侠シリーズ「日本統一」にレギュラー出演する。

 9月25日にDVDが発売される「日本統一53」で初登場。川谷組悠成会の若頭・翁長照邦役を演じる。

 主人公の1人・氷室蓮司を演じる俳優で、このシリーズを総合プロデュースする本宮泰風(50)は喜矢武の加入について「固定メンバーが落ち着いてきて、あぐらをかいているやつもいる。そういうメンバーを焦らせるような、刺激になってくれるといい。彼は人間性も良く、メンバーとも一瞬でなじんで、想像以上の活躍をしてくれている。僕の目に狂いはなかった」と話す。

 喜矢武は「新しく入る人間としては、変な汗をかきます。失礼な話ですけど、みんな結構怖い人たちじゃないですか!?最初の撮影が泰風さんと山口祥行さん(もう1人の主人公・田村悠人役)とのシーンで、山口さんから『車!』と言われたら、本当に恐ろしくて、素で『ハイ!』と答えてしまいました。楽屋ではみんなワイワイやっているけれど、撮影でスイッチが入ると『ああ、オレはこんな世界に入ってしまったんだ…』と思います」と笑う。

 2013年スタートの「日本統一」は氷室と田村が日本から抗争をなくすため極道界で頂点を目指すサクセスストーリー。物語の柱になっているのは勧善懲悪の分かりやすい話で、任侠組織と一般の会社組織の類似点もあるため、サラリーマンの支持率も高い。

 本宮は「ここで描いている人間は僕の理想」と説明。喜矢武は「以前から任侠物にはあこがれがあって、演じてみたいという思いがあった。怖いイメージがあるけれど、仲間意識が強く、人間味があって、人情やプライドが入り乱れている世界で、かっこいい」と話す。

 この作品は男性ファンが多いが、関係者によれば、女性ファンも3割ほどいるという。若い女性にも人気がある喜矢武が加入することで、今後、ファンの男女比が変化する可能性がある。

 本宮も「そうなれば、うれしい。彼はそういうところを助けてくれると思う」と期待する。

 喜矢武は役者として初めてのリーゼントで登場。激しいダンスシーンや発砲シーンにも挑んでいる。

 喜矢武は「拳銃を持ったのは初めて。泰風さんは当たり前のように撃っているけれど、実際に手にしてみると重いし、緊張する。撃つと気持ちいいけれど、オシッコも漏れそうになる」と苦笑する。

 本宮は「当分、彼を目立たせようと思う。もしかすると、彼でスピンオフ作品を作りたいと思うかも」と話す。

 シリーズ10年目で吹く新風への期待が高まる。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

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2022年7月25日のニュース