渡辺裕之さん 自律神経失調症だった 葬儀終え妻・原日出子がコメント発表

[ 2022年5月11日 05:00 ]

渡辺裕之さん、原日出子夫妻
Photo By スポニチ

 3日に66歳で急死した俳優渡辺裕之さんの葬儀が10日、横浜市内の寺で営まれた。密葬形式で執り行われ、家族や仕事関係者が参列。午後に荼毘(だび)に付された。喪主を務めた妻で女優の原日出子(62)はこの日夜、初めてコメントを発表。渡辺さんがコロナ禍で不安な思いを抱えるようになり自律神経失調症と闘っていたことを明かした。

 「急すぎる別れから一週間、とても心の整理も出来ませんし、語る言葉も見つかりません」。夫の死をまだ受け止めきれない原のコメントは悲痛な思いにあふれていた。それでも懸命に言葉を紡ぎ、渡辺さんの身に何が起きていたのかを明らかにした。

 家族思いでストイックな渡辺さんに変化が表れたのは、新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が求められた2020年春ごろ。先行きへの不安な思いを口にし、考え込むことが多くなった。「眠れない」と訴え、病院での診断は「自律神経失調症」。治療を続けたが、やがて「大きな不安から抜け出せなくなった」とした。

 渡辺さんは3日昼ごろ、神奈川県内の自宅の地下にあるトレーニング室でぐったりしているところを発見され、死亡が確認された。前日は楽しみにしていたゴルフ番組の収録に向けて準備していた。新たな治療を始めたばかりで、久しぶりに元気な姿を見た原は「治療の甲斐(かい)があった」と安堵(あんど)していたところでの出来事だけに、信じられないという思いが大きいという。

 原は「この数カ月、私も、家族も、懸命に向き合った毎日でした。でも、今は何を思っても、言い訳になってしまいそうで、後悔を数えたらきりがありません」とやりきれない思いを吐露。渡辺さんは信じられないほど奇麗で安らかな顔で旅立ったといい「今は全ての苦しみから解放され、自由になれたのだろうと信じたい」。愛する夫を思いながら、無念さをにじませた。

◆いのちの電話
【相談窓口】
「日本いのちの電話」
ナビダイヤル 0570(783)556
午前10時~午後10時
フリーダイヤル 0120(783)556
毎日:午後4時~同9時
毎月10日:午前8時~翌日午前8時

続きを表示

この記事のフォト

2022年5月11日のニュース