藤井貴彦アナ ロシアが設置の「選別センター」に嫌悪感「どうして人が人を選別できるのか」

[ 2022年5月4日 17:30 ]

日本テレビの藤井貴彦アナウンサー
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 日本テレビ藤井貴彦アナウンサー(50)が4日、キャスターを務める同局系「news every.」(月~金曜後3・50)に生出演し、ウクライナ南東部のマリウポリから脱出した市民や、ロシアが設置した選別センターについて私見を語った。

 番組では、ロシア軍に包囲、攻撃されていた南東部マリウポリの製鉄所にいた市民たちが、ようやく避難がかない、その一部が南部ザポリージャに到着した市民の様子などを伝えた。藤井アナは「今のザポリージャがどれほど安全なところなのか分かりませんけど、ミサイルが飛んでくる音がしない場所で自分の意見を述べることができるすばらしさを今、感じていらっしゃるかもしれません」とコメント。「今後そういう人たちが増えていかなければならないと、国際社会はみんな見守っているところです」とした。

 一方で、避難民が一時収容される選別センターには疑問を投げかけた。ロシア側がマリウポリやその周辺など4カ所に設置しているもので、公務員やウクライナの政府関係者と選別された場合は拘束、拷問を受けているとされている。マリウポリのボイチェンコ市長によると、市民は狭い部屋に立ちっぱなしで収容され、食事は与えられず水だけ、トイレは1日1度しか許されない環境だという。また、避難先に向かうはずのバス14台のうち、ウクライナ側に無事に到着したのはわずか3台だとしている。

 藤井アナは「“選別センター”という言葉は本当に恐ろしい。どうして人が人を選別できるのか、どの立場から選別するのか、考えるだけで気分が悪くなっていく」と、言葉の響きに嫌悪感を示した。さらに「国際社会というのは、1度も話したことのない、言葉の通じない皆さんも他者を大切にすることで平和を守ってきた長い歴史がある」とし、「その歴史が崩れる瞬間というのがどうしてもあって、これが今ロシアとウクライナの間で起きている。早く止めなければいけないと思います」と訴えた。

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2022年5月4日のニュース