いとうあさこ 主演映画で運転の軽トラから出てきた1枚の紙に低予算を実感「涙出てきて」

[ 2022年2月9日 14:40 ]

お笑いタレントいとうあさこ
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 お笑いタレントいとうあさこ(51)が9日、水曜パートナーを務める「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜後1・00)に生出演し、自身初の映画主演作「鈴木さん」(監督佐々木想)の裏話を語った。

 4年前に撮影し、今月4日にようやく公開に至った作品。電波もあまり入らないような、千葉の山奥で撮影したという。いとうは昔のラブホテルのような部屋を宿舎にしており、「山奥すぎて文明が閉ざされて、テレビも1個のチャンネルしか付かなくて、私の部屋。気球がゆっくり動いている映像に、文字でニュースが出るみたいな」と振り返った。

 ブチョン国際ファンタスティック映画祭、北京国際映画祭などにも出品されたが、予算は厳しい作品だったという。「監督が1回、東京国際映画祭に出た時に、外国の記者に『作られる過程で一番、大変だったことは何ですか?』って質問が来た時に、監督は考えて『お金がなかったことですかね』とか言って」。通訳もそのまま訳して世界に発信されてしまったそうで、いとうは「『そういうことを聞いてるんじゃないですよ。映画の大変なところ』って」とツッコミを入れていた。

 低予算ぶりは、いとうも撮影時に感じていたという。劇中で運転している軽トラックのダッシュボードを開けてみたところ、1枚の紙切れが。「たぶん監督の私用車なんですよ。自分の車。ガソリンスタンドのレシートが出てきて、見たことないんですけど、500円だけガソリンを入れてる。3リットルくらいかな?そんなレシート、見たことありますか?『ほんとになかったんですね』って話になって」と明かした。

 レシートを見た瞬間、いとうも「涙が出てきて」といい、「それが精いっぱいの事情だったんでしょうね。3リットルでもいいから入れようという」と事情をくんでいた。

 パーソナリティーの大竹まことは「映画監督は誰でもみんなもうかってると思ったら大間違いで、映画を何年に1回しか撮れないくらいは結構普通らしいじゃない?ペイするかも分からないし、持ち出しの感じもあるし」と、映画作りの大変さを力説。いとうも「よくやって下さって、よく公開まで…」と感謝を口にしていた。

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2022年2月9日のニュース