三浦瑠麗氏 外交的ボイコット 米国の目的とは…「日本が追随する必要あるのか…古典的外交してほしい」

[ 2021年12月12日 11:41 ]

三浦瑠麗氏
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 国際政治学者の三浦瑠麗氏(41)が12日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜前10・00)に出演。北京五輪への外交的ボイコットが相次いでいることについて言及した。

 「人権外交で制裁をするのは全然ありうる選択肢。安全保障上の懸念で、抑止力を強めるとか。北京五輪に外交使節を送らないからって人権状況が改善する可能性はゼロで、これは(中国が)恥かくだけなんですよね。中国を国際社会の面前で恥をかかせるのが目的で、逆に言えばそれ以上の効能は何にもない。米国の目的は、中国に恥をかかせるというのはマイナーな目的で、一番主要な目的は国内政治向けに俺はボイコットって言ったぜと、選手団を送りながらも言う。これは完全に国内政治の話になってしまっていて、無責任に今後中国にどう対峙するかは脇に置いた上でとりあえずメンツをつぶしてやれって話なんですね。それってピュアに国内政治の話なのに、日本が追随するは必要あるのか」と指摘した。

 さらに、「追随している国は示し合わせて行動しがち。似たような国内世論なんだけど、インドはけっこう跳ねていて。スポーツに政治を持ち込まないと。見方を変えると、ちょっとアメリカをそしっているようにも見える。日米豪印っていう枠組みは中国を押さえつけるのに重要なんですけど、インドは我々のチームだったのに、線を引いて枠組みの外に押しやるのは得策なのかなと思う」と疑問を呈した。

 ボイコットについて方針を明らかにしていない日本について「古典的な外交らしくやってほしいんですよ。本来日本にとって経済的に中国は超大事。大物の大臣とか送らなきゃいけないからそれはやめて。今の中国は積極的に仲良くしたい国ではないので、超軽量級のスポーツとか国際親善に限定した大臣とかを送ればいいんですよ。東京五輪の時は延期に協力してくれたし、外交使節を向こうも軽量級だけど送ってくれたし」と考えを口にした。

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2021年12月12日のニュース