野口五郎&岩崎宏美がデュオ結成 忘れられない“初めて”の瞬間「いたいけな娘の心を傷つけた」

[ 2021年9月11日 05:30 ]

デュエット曲「好きだなんて言えなかった」を初披露した野口五郎(右)と岩崎宏美。
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 歌手野口五郎(65)と岩崎宏美(62)がデュオを結成した。10日に東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで行われた野口の50周年特別公演に岩崎がサプライズ出演。2人の曲「好きだなんて言えなかった」(11月24日発売)を初披露した。70、80年代の歌謡界を彩ったアイドル2人が音楽界に新風を吹き込む。

 公演の終盤、岩崎がサプライズで登場。大きな拍手の観客を前に、2人は同曲を披露した。大人のバラードで、若い頃に思い合いながらも告白できなかった男女が、後悔とともに前を向く内容。岩崎は「あの人のことが好きだった、でももう告白はできない。気持ちが分かる方も多いと思う」とアピールした。

 デュオ誕生のきっかけは昨年10月に収録された、BS日テレ「大人の名曲ライブ 今宵☆jazzyに!7」での共演だった。カーペンターズの「スーパースター」などを2人で歌唱。この打ち合わせで音楽について語り合い、意気投合した。

 2人は共通点が多い。87年に日本初演のミュージカル「レ・ミゼラブル」で共演。また、作曲家筒美京平さんの曲を、野口は「甘い生活」など108曲、岩崎は「ロマンス」など74曲歌っている。野口は「2人でいろんなことができると可能性を感じた」と話した。

 野口は71年に15歳で、岩崎は75年に16歳でデビュー。岩崎は初めて声を掛けられた瞬間を強烈に覚えている。「歌番組の時に足を組んで座ってたら、“女の子が足なんて組むもんじゃないよ”って。あわてて足を下ろした。いたいけな娘の心を傷つけた」と冗談交じりに言うと、野口も「覚えてますよ。心から反省してます」と返し、2人で笑った。

 11月から東名阪の3都市でデュエット公演を開催。野口は「同じ年代の人にエネルギーを与えられると思う」と力を込めた。岩崎は昔から野口を「ゴロリン」の愛称で呼ぶ。“ゴロリン&ヒロリン”が日本を元気づける。

 ≪しみじみ1年延期公演“今のために歌ってる”≫野口は「私鉄沿線」「オレンジの雨」などのヒット曲で観客を魅了した。本来は昨年に50周年公演を予定していたが、コロナ禍で延期となった。50周年を超えたが「思うのは“今のために歌ってる”ということ。そう思えるのが幸せ」としみじみ。「まだまだ自分の声が進化してると思えている。自分に期待してます」と充実の表情を見せた。

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