加賀まりこ 54年ぶり主演映画で自閉症の息子支える母役「どうか見守ってください」

[ 2021年6月2日 09:00 ]

映画「梅切らぬバカ」で54年ぶりに映画に主演する加賀まりこと息子役の塚地武雅
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 女優の加賀まりこ(77)が54年ぶりに映画に主演することになった。「梅切らぬバカ」(今年公開)で、ドランクドラゴンの塚地武雅(49)と親子役で共演。11日に開幕する「第24回上海国際映画祭」のアジア新人部門作品賞にノミネートされ、現地で初上映される。

 和島香太郎監督(38)のオリジナル脚本で、老いた母親と自閉症の息子が、地域のコミュニティーとの交流を通じて自立の道を模索する姿を描く。母子の絆が物語の軸である一方、障がい者に対する地域の偏見など、社会が抱える問題をあぶりだす作品だ。

 加賀が演じるのは、古民家で占い業を営む女性。近隣住民との付き合いを避けて自閉症の息子と2人で暮らしてきた。自分がいなくなった後の息子の人生を考えてグループホームへ入居させるが、息子は環境の変化に戸惑うばかり。ホームを抜け出すと、ある事件に巻き込まれてしまう。加賀は「障がいがある子供の親の方は、人に優しく、責任感が強い。その部分を大事にして演じました」と撮影を振り返った。

 主演映画は、互いの秘密を知る男女の駆け引きを描いた1967年の「濡れた逢びき」以来、54年ぶり。今回の作品については「いやでも“明日”はやってくる。親子の日常は続く。どうか見守ってください」とコメントした。塚地は「この作品が自閉症を知るきっかけになれば」と期待した。

 和島監督は自閉症男性のドキュメンタリー映画の編集を担当した経験から、障がい者と地域共生をテーマに今作を企画。上海での上映に向けて「障がいのある人の住まいを巡る問題と、共生の描写がどう受け止められるか楽しみ」と語った。

 実は和島監督は元横綱・北の富士勝昭氏(79)のおい。加賀は「北の富士さんに似た雰囲気はあるものの、全く無口で静かなヤツでした」とユニークに語る一方、「台本は今どきのチャラさがなく、内容が新人らしからぬ地に足が着いているものでした」と高く評価した。

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