三浦瑠麗氏 菅首相の緊急事態宣言延長意向に「何も変わらなかったねってなって…政治的にも得策ではない」

[ 2021年3月4日 10:37 ]

三浦瑠麗氏
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 国際政治学者の三浦瑠麗氏(40)が4日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。菅義偉首相が3日に埼玉、千葉、東京、神奈川の首都圏4都県に発令中の新型コロナウイルス緊急事態宣言に関し、7日の期限を2週間程度再延長する方向性を打ち出したことに言及した。

 これまで首相は7日までで全面解除する意欲を示し、1日の衆院予算委員会でも4都県の状況について「ほとんどの指標で(解除基準を)クリアしている」と前向きな考えをにじませていたが、軌道修正した形。東京都の小池百合子知事らが宣言解除に慎重姿勢を示していたことなどを考慮したとみられる。

 三浦氏は、菅首相が延長の方向性を打ち出したことに「菅総理は今まであまり延長したくないっていう雰囲気がありましたけど、もう詰め将棋みたいにマスコミも言うし、知事も言うし、(政府の)分科会も言うし、世論も言うんで、あんまりもうほかに取れる手段がないっていう政治判断なんだろうと思うんですね」と推察。

 その上で「でも問題は政治判断をした時に、2週間後に彼らは責任を負わなければいけないんです。2週間延長して物事がましになりましたって言えるかって言うと言えないでしょうね。だって、もうみんな実態が分かってきてしまっているので。そりゃあ頑張ってマスクつけて生活はするけどゼロにはできないよねって分かっているわけですね、われわれは。そうすると何か2週間とりあえず延長してみたけれど何も変わらなかったねってなっておしまいになるので政治的にも得策ではないっていうのが私の意見ですね」と自身の見解を述べた。

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2021年3月4日のニュース