小林賢太郎が引退 相方・片桐仁驚きも「納得」「感謝」ラーメンズ本公演叶わず「大変申し訳ありません」

[ 2020年12月1日 14:40 ]

「ラーメンズ」の小林賢太郎(左)と片桐仁
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 お笑いグループ「ラーメンズ」として活躍し、近年は舞台を拠点に新しい形の笑いを追求してきたコント師・小林賢太郎(47)が11月16日をもって芸能活動から引退したと1日、所属事務所が発表した。所属事務所によると、昨年頃から2020年末をもって表舞台から引退したいという相談が小林からあり「容易に認めがたく」引き留めたが、「本人の強い希望」により引退の運びに。今後は執筆活動などの裏方に回る。09年の第17回公演「TOWER」を最後に遠ざかっていたラーメンズ本公演(舞台)の復活は叶わず。待ち続けたファンに「深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 「ラーメンズ」の相方で、NHK連続テレビ小説「エール」など俳優としても活躍中の片桐仁(47)は「最初は本当にビックリしましたが、理由を聞いて納得しました。本人が考えて考えて、決めたことですからね。今の僕がいるのも、学生時代にお笑いの世界に誘ってくれた賢太郎のおかげです。相方には感謝しかありません」とコメント。本公演を待ち続けたファンには「フェードアウトみたくなって、大変申し訳ありません」と謝罪した。

 「ラーメンズ」は1996年に多摩美術大学版画科の同級生だった2人が結成。99年に始まったNHK「爆笑オンエアバトル」に登場。“片桐”という謎の生物について講義を繰り広げる「現代片桐概論」など、シュールなネタで知名度を上げた。

 98年から17回を重ねた本公演(舞台)は毎回、チケット入手困難。47都道府県を題材にした「不思議の国のニポン」(第15回公演「ALICE」)に代表されるような言葉遊びや知的センスあふれるコントをはじめ、時にミステリーがかり、時に手品のようなトリックもある数々のネタは、シンプルな舞台美術とモノトーンの衣装&裸足というスタイリッシュなビジュアルも重なり、唯一無二の世界観と存在感。テレビにほとんど出演しない分、カリスマ的な人気を誇った。

 第17回公演「TOWER」以降、小林はソロ公演「POTSUNEN」シリーズや演劇プロデュース公演「KKP」シリーズなど、精力的に活動。その作風は「アート」と称され、欧州など海外からも高く評価される。片桐は俳優としてTBS日曜劇場「99・9―刑事専門弁護士―」などテレビドラマや舞台に引く手あまたとなった。

 片桐のコメントは以下の通り。

 相方の小林賢太郎がパフォーマーを引退することになりました。最初は本当にビックリしましたが、理由を聞いて納得しました。

 本人が考えて考えて、決めたことですからね。

 今の僕がいるのも、学生時代にお笑いの世界に誘ってくれた賢太郎のおかげです。

 相方には感謝しかありません。

 10年以上もラーメンズの本公演を心待ちにしていた皆様、フェードアウトみたくなって、大変申し訳ありません。

 ですが賢太郎は今後も創作活動は続けるそうです。いろいろ新しいことを考えているようなので、楽しみにしていてください。

 そして、片桐仁の役者、芸人活動、アーティスト活動は、今後も変わらず続きますので、そちらもどうぞよろしくお願いします。

 2020年12月1日 片桐仁

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