あの女優は誰?CMで話題の17歳・内田珠鈴 屈託のない笑顔に大物の予感

[ 2018年8月5日 09:00 ]

来社した現役女子高生歌手でタレントの内田珠鈴
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 来社取材で会った瞬間、醸し出す清楚な雰囲気、屈託のない笑顔、吸い込まれそうな澄んだ瞳に50歳のオヤジ記者が一瞬、ドギマギしてしまった。あれ?この感覚、かなり前に誰かを取材した時にもあった気が…。

 モデルで歌手の内田珠鈴(しゅり、17)。名前でピンとくる人は、フジテレビ系情報番組「めざましテレビ」の視聴者か、LINEのCMを覚えている方が多いのではないだろうか。

 前者について少し説明すると、“スターの登竜門”とも言われる番組の現場リポーター「イマドキガール」に最年少メンバーとして3月末に加入した。昨年4月、高校進学に合わせて、生まれ育った福岡県から上京したばかり。番組では首都圏などを中心に街中を駆け回るが「いろんな場所に行けるのですごく楽しい。(食事リポートで太らない?に)食べて太らないタイプではないです。だから、その時は自分で(お腹を)マッサージして対応します」と茶目っ気たっぷりに明かした。

 後者については、昨年末から、メインで出演したテレビCMがオンエアされた。商品はLINEの音声会話をスピーカーを通じて出来るアイテム「Clova Friends(クローバーフレンズ)」。CMはユーチューブでも流され、動画の再生回数は400万回を突破し、あの女優さんは誰?とSNS上で話題になった。

 CMに抜てきした採用者も、瞬間的に彼女の中の“光るもの”を見抜いたのかもしれない。「募集があったので応募したら、翌日にいきなりオーディションを受けて、その翌日にいきなり撮影。あまりの急展開に自分でもびっくりでした」と本人が屈託なく明かした“秘話”が、その事実を証明している。

 業界入りは小学生時代。6年生の時に、小中学生向けファッション雑誌「JSガール」のオーディションに出場し、グランプリを獲得して同誌の専属モデルに。表紙登場回数14回の最多記録を残した同年代のカリスマモデルだったが、昨年4月発売号で同誌の専属モデルは卒業した。

 「昔から夢だった」というアーティスト活動は、上京とともに始動。昨年末には初のワンマンライブもすでに経験した。現在はメジャーデビューを見据え、来月4日には2枚目の“プレデビュー”シングル「青の季節」をリリース予定だ。

 「小学生時代に初めて買ったのは『いきものがかり』さんの曲だった」という彼女。オリジナル楽曲の作詞はすべて自身で行うといい、公式ホームページ上でひと足先に公開されている同曲も、シンガーソングライターのmiwa(28)のように素直に聞き手の心にすっと言葉が入ってくる、ギターの弾き語りが印象的だ。

 取材しながら思い出したのが、冒頭で触れた“誰かを取材した時に一度あった”存在。同じ高校2年でNHK連続テレビ小説「てるてる家族」のヒロインに抜てきされた時の女優・石原さとみ(31)だ。大勢の報道陣に囲まれた発表会見でのまったく物怖じしない反応に“将来の大女優は確実”と思った記憶は、今も脳裏にこびりついている。

 内田も上京後に30社を超える事務所からオファーを受けた逸材。ニッポン放送のインターネットラジオ「オールナイトニッポンi」のパーソナリティーをすでに務めるなど活動範囲はすでに多彩で、未来に向けた可能性は広がる一方だろう。

 よく見たら、口元と瞳が石原に似ているような…。そう伝えると「嬉しいです」と素直にはにかんだ。一方で将来の目標は?という質問には具体的な名前を挙げず、「(歌手とか女優とか)特にくくりはなく“内田珠鈴みたいな”って言われるような存在になりたい」ときっぱり。

 松田聖子(56)浜崎あゆみ(39)家入レオ(23)。福岡から10代で上京し、名を成した女性アーティストは多い。いつか大物になった時にもう一度、インタビューさせてもらうのが今から楽しみな存在だ。

 ◇内田珠鈴(うちだ・しゅり)2001年(平13)4月26日、福岡県朝倉市出身。上京後の17年10月、芸能事務所のつばさプラスと契約。幼少時にダンスを習っていたため身体が柔らかく、特技は前座体前屈。1メートル60、35キロ。血液型O。

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