藤真利子 11年に及ぶ母の介護振り返り涙も「つらかったことは1つもない」

[ 2017年11月22日 10:53 ]

藤真利子
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 女優の藤真利子(62)が22日放送のフジテレビ「ノンストップ!」(月〜金曜前9・50)にVTR出演。昨年11月に他界した母・藤原静枝さん(享年93)の11年にも及ぶ壮絶な介護生活、2005年に表舞台から消えた真相を明かした。

 静枝さんは直木賞作家の故藤原審爾(しんじ)さんと結婚し、藤が4歳の時に別居。以後50年以上もの間、藤と2人暮らしをしてきた。藤は2人の関係を「一卵性親子っていう人もいるし、双子と言う人もいる。一心同体だった」と振り返った。長年多方面で活躍する藤をサポートしてきたが、05年以降、体調を崩し、藤もその介護のために芸能活動をセーブ。静枝さんとの別れを受け、藤は介護の日々をつづった著書「ママを殺した」を今月、発表した。

 要介護5の状態となった静枝さんの自宅介護と、女優業の両立は難しかった。「仕事をやりたいとかやりたくないとか、そういうレベルではなくて、ヘルパーさんがいるかいないかだけだった。ヘルパーさんが日曜日にどうしても抜けている時があって、ドラマの撮影で、日曜日に撮るシーンをカットしてもらったり、私が出ないように書いてもらうとか(してもらっていた)」といい、徐々に仕事が受けられなくなった。同時期に、多数の作品に名脇役として出演してきた日本テレビ「火曜サスペンス劇場」が終了したこともあり、表舞台から姿を消すことになったという。介護生活中の数少ない仕事として、親友の松任谷由実(63)主演の舞台「あなたがいたから私がいた」(14年)に出演。静枝さんも劇場に駆け付けたが、その後、静枝さんの体調は急激に悪化し、入退院を繰り返すようになったという。

 藤は「最後の1年で転がり落ちるように亡くなっていきました。本当にそれだけが悔やまれてならない。私が決めたことが間違っていたことがあると思うんです。それでママを死なせちゃった、私がママを殺しちゃったような気がするんです」と苦悩を告白。それでも「ただ介護でつらかったことは1つもないです」とキッパリ。「亡くなったことが一番つらくて。今、介護している人がうらやましい。最初の1年間を除いて約10年間はずっと2人で、この部屋で一緒に眠れたのが幸せだった」と涙を流した。

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2017年11月22日のニュース