NHK大河ドラマ「西郷どん」ディレクター タクシー運転手暴行

[ 2017年6月29日 05:30 ]

 来年1月からのNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の演出を担当する予定だったNHK制作局の40代の男性ディレクターが、今年4月にタクシー運転手に大ケガを負わせたとして傷害の疑いで、28日、書類送検された。NHKが書類送検を受けて公表。事件発生後に「西郷どん」の演出担当から外していたことを明かした。タクシー会社によると、運転手は全治3カ月の重傷という。

 捜査関係者によると、4月19日午前0時45分ごろ、東京都渋谷区宇田川町の路上で、男性ディレクターがタクシーを止めた際、60代の男性運転手が「バタン」とドアを閉めたことが気に入らず口論になった。男性ディレクターは運転手側のドアを開け、運転手の脇腹をつかんで車外に引きずり出そうとしたところ、下半身が車内に残った状態でアクセルを踏み込み車が発進。車は40メートル先のマンションのフェンスに激突し、運転手は骨盤骨折の重傷を負った。

 男性ディレクターは当時酔っており、容疑を認めている。

 NHKによると、4月18日夜、局員ら計10人で「西郷どん」の打ち合わせをしていた。同19日未明の事件後、現場にいた同僚が上司に事実関係を報告したという。この日、同局は「運転手の方や関係者に深くおわびいたします」と謝罪。男性ディレクターの今後について「捜査の状況を踏まえ厳正に対処します」としている。

 西郷隆盛の生涯を描く「西郷どん」は鈴木亮平(34)主演で今夏クランクイン予定。大河は通常、複数のディレクターが演出を担当しており、この作品も3人が担当する予定になっていた。関係者は「4月中に対処しているので撮影に影響はないのでは」と話した。

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2017年6月29日のニュース