財津和夫 大腸がんでツアー中止、「深刻ではない」復帰に意欲

[ 2017年6月3日 05:30 ]

大腸がんを公表した財津和夫
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 バンド「チューリップ」のリーダーで歌手の財津和夫(69)が2日、大腸がんを患っていることを所属事務所を通じて発表した。しばらくの間は治療に専念し、6〜7月に予定されていたバンドの全国ツアー4公演は中止する。

 がんは大腸のうち、下に向かう部分の「下行結腸」にできた。財津は先月、体調不良を訴え腸閉塞(へいそく)と診断され、同27日の福島公演を中止していたが、その後の精密検査でがんが判明した。

 病状について、所属事務所は公表しておらず、手術や治療法も明かしていない。財津サイドは所属レコード会社や親しい知人にも、ステージの公表を控えているが、一方では「現状は深刻な状態ではない」と説明している。

 大腸がんは初期症状がほとんどなく、財津が体調不良だったことから専門の医師によれば、初期ではない可能性がある。5年生存率はステージ2で約85%、ステージ3の前期で約78%。ステージ4では20%未満となる。財津はこの日、コメントを発表し「来年にはチューリップの一員として新たなコンサートツアーを開始する予定です」と、早期の回復と復帰に強い意欲を見せた。ほかのメンバーもコメントを寄せ、姫野達也(65)は「近いうちにチューリップとして皆さんとお会いしたい」。上田雅利(66)は「財津さんが元気復活し再会を果たせるよう日々を大切に重ねる」、宮城伸一郎(61)は「一日も早く財津さんが元気を取り戻しステージに立てるよう祈っています」と、ともに早期復帰を願った。

 ◆財津 和夫(ざいつ・かずお)1948年(昭23)2月19日生まれ、福岡県出身の69歳。高校でビートルズの影響を受け、大学在学中に「フォーシンガーズ」を結成。バンド名をチューリップとして、72年に「魔法の黄色い靴」でデビュー。73年「心の旅」、75年「サボテンの花」などのヒット曲を発表。チューリップの楽曲のほとんどで作詞・作曲を行い、松田聖子らに楽曲提供するなど作曲家としても活躍。

 ▽福田伴男氏(横浜市の福田医院院長)今回のケースはがん細胞が増えてがんが大きくなったことで腸閉塞になった可能性が高く、すぐに切除する必要がある。他の臓器に転移していなければ、手術自体は難しくない。リンパ節への転移などがあれば非常に難しい手術になる。

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2017年6月3日のニュース