キムタク“無限の感激”「気持ちで表現してくれた」カンヌ観客総立ち

[ 2017年5月20日 05:30 ]

 第70回カンヌ国際映画祭に特別招待された時代劇「無限の住人」の公式上映が18日(日本時間19日)、現地で行われ、主演で元SMAPの木村拓哉(44)らが出席した。上映中から壮絶な殺陣に拍手が起き、本編が終わった後も約5分間にわたるスタンディングオベーションが続いた。熱い反応に、木村は「気持ちで表現してくれたのが凄くうれしかった」と感激した様子だった。

 カンヌ最大の劇場で行われた公式上映。タキシード姿の木村は三池崇史監督(56)、着物姿の杉咲花(19)とともにレッドカーペットを歩いた後、劇場に入った。直前まで「緊張はあった」というが、満員の2300人の温かい拍手に自然と笑みがこぼれた。

 不死身の侍が、両親を殺されたヒロインのために剣客集団と熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げる物語。観客は、木村の体を張った殺陣や鮮やかな武器さばきに拍手と歓声を繰り返した。痛々しい場面で笑いが起きるなど、日本では考えにくい反応も。300人の敵と斬り合うクライマックスでボルテージは最高潮に達し、主人公がヒロインのピンチに駆け付けると「待ってました!」と言わんばかりの大歓声に包まれた。

 タキシードやドレスに身を包んだ観客の生き生きとした反応に、木村は「身の置き方はフォーマルなんだけど、映画の楽しみ方はカジュアル。一方通行ではない、コミュニケーションが取れた」と感激。本編が終わった後も総立ちの拍手がエンドロール終了後まで続いたことに「言葉でも文字でもなく、気持ちで見終わった後の表現をしてくれた。どの人を見ても僕らに笑いかけてくれていたのが、凄くうれしかった」と喜びをかみしめた。

 グループ解散から4カ月半。海外メディアからは「寂しくない?」と聞かれたというが、「自分の中で引きずっていたら、今日も(レッドカーペットを)歩けなかったと思う」と新たな気持ちで臨んだことを強調した。カンヌ参加は04年の香港映画「2046」以来13年ぶり。主演作および邦画では初めてだった。「またタキシードに袖を通せたら」。3度目のカンヌを見据えて、また新たな作品と役に取り組んでいく。

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2017年5月20日のニュース