がん公表 中村獅童が心境告白…妻に感謝「一緒に闘っていこうと言われた」

[ 2017年5月20日 11:35 ]

肺腺がんを公表した中村獅童は、講演会への出発前に羽田空港で取材に応じる
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 初期の肺腺がんを患っていることを18日に公表した歌舞伎俳優の中村獅童(44)が20日、北海道・帯広市民文化ホールでの講演会へ出発する前の羽田空港で取材に応じた。

 がん公表後、報道陣の取材に応じるのは初めて。「大変な病気だと思いましたけど、早い時期に見つかって良かった。妻には、『一緒に闘っていこう』と言われました。舞台を休まないといけないのが一番つらい」と心境を告白。現在の体調については「まったくいつも通り。がんと言われてもピンとこないぐらいです」。そして「僕は舞台や芝居で頭がいっぱいなので、本当は健康のことを一番に考えないといけないのに、1人だったら検査に行かなかったかもしれない。家族には感謝している」と15年1月に結婚した元読者モデルの沙織さん(33)への感謝を口にした。

 今月末に入院し、来月上旬に切除手術を受ける予定。6、7月の歌舞伎公演の出演を取りやめて治療に専念する。舞台復帰について「まずは体力を元に戻して、リハビリをする時間が必要」と話した獅童。患部が肺だけに、声に影響するのではという心配の声もあるが、「肺活量は9割は元に戻るということです。それから先は努力なのですが、歌舞伎はマイクをつけず声が大事なので、奇跡を起こしたいと思います」と話した。

 2年前に脳動脈瘤(りゅう)の手術を受けていたことも今回明らかになったが、「(脳動脈瘤手術の際は)半年前に会社と相談して舞台は休まなくてすみました。今回は後から分かって憶測を呼ぶのは本意ではないので、発表しました」と説明した。

 獅童は18日に直筆の文書でがんを公表し、「今見つかったのが奇跡的と言われる程の早期発見で、この状況ですぐに手術をすれば完治するとの担当医師からのお言葉でした」と告白。関係者によると、がんを告知されたのは今月11日で、右肺にステージ1A(3センチ以下)の腫瘍が見つかったという。

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