心ないバッシング…池田理代子氏を救った手塚治虫さんの言葉

[ 2017年3月8日 13:35 ]

漫画家の池田理代子氏
Photo By スポニチ

 「ベルサイユのばら」で知られる漫画家の池田理代子氏(69)が8日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月〜金曜正午)に出演。過去に心ない中傷を受けたときに救われたという手塚治虫さんの言葉を明かした。

 1967年にデビューし、今年で漫画家生活50周年を迎えた池田氏。24歳で執筆し、空前のヒットとなった「ベルばら」(72〜73年)は宝塚歌劇団で舞台化されたこともあり、日本中に「大ブームを巻き起こした。

 しかし漫画のヒットは良いことばかりではなく、世間から嫉妬され、誹謗中傷を受けることも多くなったという。当時は現在に比べて漫画の社会的地位が低く、「子どもにとって漫画は害悪」という価値観もあった時代。池田氏のもとには一面識もない人々から「池田理代子という女性がいるだけで目障り」「転落していく姿を見届けたい」など悪意に満ちた手紙が届くこともあった。

 「励みになりましたけどね、転落してなるものかと」と心ないバッシングをエネルギーに変えた池田氏。そして、そんな時に手塚さんからかけられた言葉に、より一層心を強くしたという。「大丈夫だよ。僕の漫画だって、PTAが校庭で火を付けて燃やしたんだから。そういうことを僕もされたんだから(池田氏も)頑張って」。大御所の励ましを受けて「手塚先生だってそんな目に遭ってらっしゃるんだから、私が叩かれるのも当然」と感じた池田氏。40数年の時を経て、今では「認めてくれる人がいれば、同じ数の人が反感を持っている」という境地に達したという。

続きを表示

2017年3月8日のニュース