勘九郎&七之助「飲み屋でのアプローチ」実った 赤坂歌舞伎で初の新作挑戦

[ 2017年1月25日 14:40 ]

赤坂大歌舞伎「夢幻恋双紙」の製作発表に出席した(左から)中村七之助、演出の蓬莱竜太氏、中村勘九郎
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(35)と中村七之助(33)が25日、赤坂大歌舞伎「夢幻恋双紙(ゆめまぼろしかこいそうし) 赤目の転生」(4月6〜25日、東京・TBS赤坂ACTシアター)の製作発表を都内のホテルで行った。

 父の故中村勘三郎さんの「芸能の街、赤坂で歌舞伎を」という発案で2008年にスタートした赤坂大歌舞伎。13年から遺志を継いだ勘九郎と七之助は今回、「前回(15年)の打ち上げの時に今度は新作をやろうじゃないかと、ずっと飲み屋でアプローチしていて念願がかなった」という、かねて注目していた演出家の蓬莱竜太氏(31)に作・演出を依頼した。

 ほれた女を幸せにするために、何度も転生を繰り返す男の物語で、勘九郎は「まあ、とんでもない話で、歌舞伎界に巻き起こす大事件になりそう」と自信ありげ。七之助も「赤坂大歌舞伎は父が残した宝物のひとつ。役者が一生懸命にやらないとダメになってしまう作品なので、皆で同じ方向を向いて稽古していきたい」と意気込んだ。

 対する蓬莱氏は、「大変なところに来てしまった。飲み屋での話が本気だったとは。いいよと言ったことを後悔している」と苦笑い。それでも、勘九郎から歌舞伎を意識して書く必要はないといったアドバイスも受け、「あくまで自由に、自分が今までやってきたものからインスパイアされたもの。不勉強だからこそ考えられるものもある。その融合、セッションをいい形にするのが自分の仕事。持てるすべての力を発揮して2人にぶつかっていきたい」と腕を撫した。

 さらに、「全員男性の稽古場は初めてなので、稽古が終わったら息抜きで飲みにいきたい」と提案。すると、七之助が「それは行くべき。そこで話し合いがなされるので強制です」と応じていた。

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2017年1月25日のニュース