高畑裕太、合意と思った可能性 不起訴には示談以外の要因も

[ 2016年9月10日 05:30 ]

前橋警察署から釈放された高畑裕太

 群馬県前橋市内の宿泊先のビジネスホテルで40代の女性従業員に乱暴するなどしたとして、強姦(ごうかん)致傷容疑で逮捕、送検された俳優の高畑裕太(22)が9日、不起訴処分となり、勾留先の群馬県警前橋署から釈放された。この日までに、裕太側、被害者側双方の意向で示談が成立。母で女優の高畑淳子(61)は「ご迷惑をお掛けして申し訳ございません」と改めて謝罪した。

 事件は発生から17日で急転直下の幕切れを迎えた。午後2時20分ごろ、釈放された裕太は、第1ボタンまで留めた白い半袖シャツとグレーのズボン姿。怒っているようにも見える硬い表情で、充血した目はうつろに見えた。響きわたるような大声で「多大なる迷惑をお掛けしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪すると、約30秒間、深く頭を下げた。報道陣の質問には無言で5メートルほど歩くと、再び頭を下げ車に乗り込んだ。

 勾留期限を3日後に控え、なぜ事件は示談、不起訴になったのか。前橋地検は「不起訴の理由、示談の有無いずれもお答えしません」とした。一方、裕太の弁護人は、示談成立の事実と、事件についての見解を説明する文書を発表した。

 スポニチ本紙は釈放前日の8日夜、「不起訴から釈放の可能性が高い」との情報を得た。取材の結果、裕太側と相手女性側の双方が裁判での決着を望まず、示談にする方向でまとまったことが判明した。

 示談交渉は淳子を含む高畑サイド主導との見方も上がっていたが、相手女性は裁判になることで素性があからさまになることがネックになる側面もあり示談を強く求め、双方の意思が一致したことが、検察の判断に反映されたとみられる。

 また、事件そのものの不可解な点もあった。事件については当初から、裕太がホテルでの逮捕時、泥酔状態でもないのに熟睡しており、犯罪意識に乏しいことなども指摘されていた。

 群馬県警は逮捕について「部屋に歯ブラシを持ってきて」と自室に女性を呼び、無理やり中へ入れ、乱暴しケガをさせた疑いがあるとしていた。「強姦致傷」という罪状の根拠となった、この疑いに関して弁護人は、裕太以外の関係者から事情は聴いていないとした上で、「高畑裕太さんの方では合意があるものと思っていた可能性が高く、逮捕時報道にあるような、電話で“部屋に歯ブラシを持ってきて”と呼びつけていきなり引きずり込んだ、などという事実はなかったと考えております」と説明した。

 弁護側は、強姦致傷が親告罪にあたる強姦と異なり、被害者の告訴なしでも起訴できる重大犯罪である点を踏まえ「お金を払えば勘弁してもらえるなどという簡単なものではない」と、不起訴に示談以外の要因が強く働いたことを示唆した。

 被害者側が示談を望んだことで今後、検察側への警察の協力も期待できない。その上で悪質性の立証は難しく、仮に起訴しても有罪に持ち込むのは困難な状況だと判断したとみられる。

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