勘九郎&七之助 勘三郎さん親友・鶴瓶の新作落語の歌舞伎化

[ 2016年7月8日 15:11 ]

歌舞伎「廓噺山名屋浦里」の製作発表に出席した(左から)中村七之助、笑福亭鶴瓶、中村勘九郎

 落語家の笑福亭鶴瓶(64)の新作落語を歌舞伎にする八月納涼歌舞伎「廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)」(8月9~29日、歌舞伎座)の製作発表が8日、都内のホテルで行われた。

 落語「山名屋浦里」は、タモリ(70)が2012年にNHK「ブラタモリ」で東京・吉原を訪れた際に聞いた実話に感動し、「笑っていいとも!」の楽屋で鶴瓶に落語にすることを薦めたのがきっかけで創作。昨年1月にネタ下ろしとして披露したのを聞いていたのが、今回主演する中村勘九郎(34)だった。

 「聞き終わって2分後くらいにすべての情景が出て来て、すぐにお願いした」と、当時を興奮気味に振り返った勘九郎。鶴瓶も、「勘九郎に言われて(歌舞伎に)なったらいいなとは思っていたけれど、こんなに早く実現するとは。きっと哲(のり)ちゃんがすべて操作しているように思うわ」と、親交の深かった故中村勘三郎(本名波野哲明)さんの導きだと強調した。

 きまじめな藩の留守居役と花魁の人情話で、勘九郎は「父が巡り合わせてくれた。最初に聞いた感動を、お客様に伝えるのが使命」と意欲。相手役を務める中村七之助(33)も「父と鶴瓶さんとはテレビ以外では一緒に仕事をしたことがないのに、なぜ息子なんだろうと思うが、父がくれたプレゼントと思いプレッシャーはあるが楽しくやらせてもらいます」と笑顔で話した。

 鶴瓶によれば、タモリも歌舞伎化を「めちゃくちゃ喜んでいる」そうで、2人で観劇する予定。また、息子の駿河太郎(38)が同演目で歌舞伎座に初出演することになり、「ちっちゃい時に会ったことはあるけれど、紹介したわけでもないのにいつの間にか2人(勘九郎、七之助)と仲がいいんですわ。不思議やし、なんか気持ち悪いわ」と照れていた。

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2016年7月8日のニュース