将棋界にもいた!「40代最後の大物独身」モテ要素満載、郷田真隆王将

[ 2015年10月26日 10:30 ]

郷田真隆新王将

 福山雅治(46)、千原ジュニア(41)、TOKIOの国分太一(41)――ここ1カ月の間に40代大物の結婚が相次いだが、「40代最後の大物独身」は将棋界にもいる。郷田真隆王将(44)だ。

 将棋をあまりご存じない方のために、簡単にご紹介を。郷田は1971年3月生まれ。19歳でプロ棋士の仲間入りを果たし、将棋界をけん引する“羽生世代”のひとり。92年には4段という史上最低段位で、将棋の7大タイトルの一つ「王位」を獲得。先日、史上18人目の通算800勝を達成するなど、押しも押されぬトップ棋士。

 今年1~3月に行われた「第64期王将戦7番勝負」で、郷田を取材する機会に恵まれた。最終局までもつれ込む熱戦の末、渡辺明王将(当時)を4勝3敗の逆転で破り、初の「王将位」を奪取した。

 勝負師にはとっつきにくいタイプの人もいるが、郷田の性格は温厚で語り口は穏やか、雰囲気には気品すら漂う。いまではふっくらした顔立ちになってはいるが、20代の頃は将棋界きっての「美少年棋士」として名をはせたほどで、モテ要素は満載なのだ。

 その王将戦第1局の前夜に行われた静岡県掛川市での開幕セレモニーには、30代とおぼしき女性の姿が目立った。近年コンピューターと棋士との対局が大きな話題となり、女性ファンが増えた影響ではないかと思いインタビューを試みた。東京から駆け付けたという女性は「郷田先生の大ファン。独身なので」と笑顔。郷田ほどの人物を、世の女性が放っておくはずがない。

 そんな郷田は大の酒好きで、対局終了後には勝敗に関係なく打ち上げに参加するほど。飲み進むとジャイアンツや、プロレスについて話が続く。棋士だけに記憶力もハンパない。名選手のバッティングものまねまで披露する始末。また、さいたま市で行われた第4局では、対局中に袋から孫の手を取り出して背中をかくという“新手”で、関係者を驚かせたこともあった。最近は、プロ野球のドラフトで頭がいっぱいだったとか。意外性は魅力でもあるのだが、郷田の場合は話題がマニアックすぎて、理解できる女性は少なそう。

 ちなみに、将棋関係者に郷田より年上の独身棋士はいるのか、と聞いてみたら「桐谷さんがいるよ」とのこと。株主優待生活でバラエティー番組でも話題になった、桐谷広人七段(66)=07年に引退=で、いまや羽生善治四冠をもしのぐお茶の間の人気者だとか。将棋界には本当に個性派が多い。(記者コラム)

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