小澤征爾さんが二条城で指揮 夕暮れ時の古都に「歓喜の歌」響く

[ 2015年9月12日 20:21 ]

京都市の世界遺産・二条城で行われた特別演奏会。小澤征爾さん(左下)が指揮をした

 指揮者の小澤征爾さん(80)は12日、京都市中京区の世界遺産・二条城で、ベートーベンの交響曲第9番第4楽章を指揮し、約120人の合唱団による「歓喜の歌」が夕暮れ時の古都に響いた。

 小澤さんは、二の丸御殿をバックにした特設ステージに登場。時折椅子で体を休めながら、曲の盛り上がりに合わせて立ち上がり、体を上下に揺らしながら両手を力強く振り続けた。約25分の演奏が終わると、400人を超える観客から大きな拍手を受けた。

 小澤さんは8月、腰を骨折してオペラ公演を降板。9月に入って、長野県松本市で開催中の音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル」で指揮し元気な姿を見せた。

 この日の演奏会は、小澤さんの希望で実現。来年1月にオープンするロームシアター京都(京都市左京区)の記念事業として行われた。

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2015年9月12日のニュース