【アカデミー賞】主演女優賞はJ・ムーア 史上初の“世界制覇”

[ 2015年2月23日 13:57 ]

映画「アリスのままで」のジュリアン・ムーア。アカデミー賞主演女優賞に輝いた(C)2014 BSM Studio.All Rights Reserved.

 映画界最大の祭典、第87回米アカデミー賞の発表・授賞式が22日(日本時間23日)、米ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで開かれ、主演女優賞は「アリスのままで」のジュリアン・ムーア(54)が受賞。5度目のノミネートにしてキャリア初のオスカーを手にした。カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大国際映画祭の女優賞に続く栄冠。米アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、英アカデミー賞を加えた世界6大映画祭の主演女優賞制覇は史上初の快挙となった。

 ムーアは2002年「エデンより彼方に」でベネチア、03年「めぐりあう時間たち」でベルリン、14年「マップ・トゥ・ザ・スターズ」でカンヌの女優賞に。今回、アカデミー賞主演女優賞に輝き、史上初の偉業を成し遂げた。

 世界3大国際映画祭の女優賞を制覇しているのは、ほかにフランスのジュリエット・ビノシュ(50)だけ。1993年「トリコロール/青の愛」でベネチア、97年「イングリッシュ・ペイシェント」でベルリン、2010年「トスカーナの贋作」でカンヌの女優賞に。アカデミー賞は「イングリッシュ・ペイシェント」(第69回=1996年度)で受賞しているが、これは助演女優賞だった。

 ムーアは過去に「ブキーナイツ」(第70回助演女優賞=97年度)「ことの終わり」(第72回主演女優賞=99年度)「エデンより彼方に」(第75回主演女優賞=02年度)「めぐりあう時間たち」(第75回助演女優賞=02年度)と4度、候補に。今回は12年ぶりのノミネート。50歳で若年性アルツハイマー病を発症したアリスが日々記憶を失くしながらも、最後まで病気と闘う姿を演じ切った。

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2015年2月23日のニュース