健さん「最期の手記」死の4日前に完成「文芸春秋」新年号掲載

[ 2014年12月10日 05:30 ]

11月10日に亡くなった高倉健さん

 11月10日に83歳で亡くなった俳優高倉健さんが、人生を振り返った内容の原稿を死の4日前に完成させていたことが9日分かった。「最期の手記」として、10日発売の月刊誌「文芸春秋」新年号に掲載される。

 手記は「往く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし」という比叡山「大阿闍梨(あじゃり)」の故酒井雄哉(ゆうさい)さんから贈られた言葉で終わっており、死を前にした静かな心境が伝わってくる。

 高倉プロモーションなどによると、健さんは同誌の戦後70年企画の依頼に応じ、原稿が完成したのは東京都内の病院に入院中の11月6日。原稿が同誌編集部に送られてきたのは死の当日の同10日で、最後の仕事になった。

 健さんは「文芸春秋」を毎号愛読しており、節目の時には度々寄稿していたという。手記は原稿用紙16枚分。終戦を迎えて「人生が変わる一瞬。諸行無常」を、初めて味わった経験から始まり、映画現場での苦労話なども書かれている。

 「網走番外地」などがヒットし、異常な忙しさで限界だった健さんが、撮影所を抜け出した「数十日間の孤独なストライキ」や「八甲田山」の故森谷司郎監督との熱い交流などの秘話もある。

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