木久扇 笑顔で「笑点」復帰、さっそく「いやん、バカん、うふ~ん」

[ 2014年9月27日 15:47 ]

林家木久扇(前列右)は喉頭がんの治療から復帰までについて語る

 喉頭(こうとう)がん治療のため休養していた落語家の林家木久扇(76)が27日、都内で行われたレギュラー出演する日本テレビ「笑点」の収録に復帰した。2本分を収録し、1回目のオンエア日は、木久扇の77歳の誕生日にあたる10月19日というダブルのお祝い。観客から盛大な拍手と、「待ってました」などの声援に迎えられた木久扇は、「元気になって戻ってまいりました。うんと面白いことを申し上げます」と宣言した。

 木久扇によれば、7月22日に初期(第2ステージ)の喉頭がんが見つかり、約2カ月、通院による放射線治療を受けた。「患部を焼いて治るということだったので、体は随分楽だった。通院も午前中には終わってしまうので、普段は忙しくしていたものだから暇な時間の使い方に苦心した。酒を飲んでも何を食べてもいいと言われたが、さすがに酒は控えました」と説明した。

 今月半ばに声が出るようになり、「放射線治療の機械が10億円もするらしく、すごくお金を取られるかと思ったらタダだった。機械に申し訳ないと思い、早く治っちゃいました」と笑顔。復帰のステージでも「いやん、バカん、うふ~ん」と持ち前の歌ネタを披露するなど全快をアピールした。

 司会の桂歌丸(77)や三遊亭圓楽(64)らレギュラーメンバーも拍手で迎え、歌丸が「ちょっと、しゃべりすぎじゃない?」、「無理はしなさんな。歌はやめときなさい」などといさめるひと幕も。隣に座る春風亭昇太(54)は、「やっぱり寂しかったので、うれしい。全く変わっていませんでした」と喜んだ。

 それでも、木久扇は「番組にはリズムがあって、休んでいたからそれに乗るのが難しかった。手が挙がらなかったりして、気分は戻り切っていない。70%くらい」と反省点も。さらに話そうとすると、圓楽が制し「僕らがいる時は大丈夫だけれど、1人の高座などになるとどうしてもしゃべりたくなっちゃう。あとは自制心で、声を大事にして徐々にやっていきます」と助け船を出していた。

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