「2つ目の窓」初日 村上虹郎「UAの他に母親が3人いるんです」

[ 2014年7月26日 17:55 ]

「2つ目の窓」の初日舞台あいさつに立った(左から)渡辺真知子、村上淳、村上虹郎、河瀬直美監督、吉永淳、松田美由紀

 今年5月の第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された「2つ目の窓」が26日、封切られ、河瀬直美監督(45)村上虹郎(17)吉永淳(21)松田美由紀(52)村上淳(40)渡辺真起子(45)が東京・テアトル新宿で行われた舞台あいさつに立った。

 鹿児島県・奄美大島を舞台に親の死や失踪、初恋などを通して少年(虹郎)と少女(吉永)が成長する姿を描く河瀬監督の“最高傑作”。

 主演の虹郎は村上淳とUA(42)の長男。「母は最初(映画出演に)すごく反対していました。でも、それだけの愛があるから反対してくれていて。きょう(舞台あいさつの)次の回を見に来てくれて、それが初めての鑑賞になるんですけど…」と明かし、河瀬監督は「ムラジュンの子どもだから、UAの子どもだからって選んだわけではないんですよ。七光りでも何でもなく、奄美の自然を前に負けない存在感を放っていたからです」と起用理由を説明した。

 息子との共演に、村上淳は「久しぶりに会うシーンで、ビックリしましたね。顔が変わっていたので。河瀬監督とスタッフの皆さんがきっちりと追い込んで、役になり切らせてくれたんだろうと思います。この順応性の高さが、若さなのか、それとも表現者としての才能なのかは、これから皆さんと一緒に見守っていきたいと思います」と父親の顔。

 河瀬監督が「明らかに言えるのは(虹郎は)打たれ強いです。この両親だから」と合いの手を入れると、虹郎は「母親ですよ、強いのは!あと、河瀬さん。あと渡辺さんと、美由紀さんも。UAの他に今、母親が3人いるんです。僕はもう振り切って自由にやりたいんですけど」と会場の笑いを誘いながら、河瀬組の絆の深さを示していた。

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2014年7月26日のニュース