栗田さん好きのサンド伊達　「美味しんぼ」問題を語る

「サンドウィッチマン」の伊達みきお

　宮城県仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」が１５日、都内でＢＳフジが主催する東日本大震災の被災地復興支援ライブ開催会見に出席した。

　漫画「美味しんぼ」で福島第１原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す描写に波紋が広がっていることを受け、サラリーマン時代に福島県郡山市に３年間住んでいた伊達みきお（３９）は「漫画の影響力が大きすぎた。誰もが見ている漫画なので…」と神妙な表情で語った。

　伊達は作品の大ファン。現在１１０巻まで刊行されている単行本を全巻持っており、好きな女性のタイプを同作のヒロイン「栗田さん」と公言しているほどだ。

　同作は１９８３年に「ビッグコミックスピリッツ」で連載がスタート。グルメ漫画の草分け的存在として、熱い支持を集めてきた。単行本の発行部数が１億部を突破していることからも、世間への影響力が少なくないのは明らか。

　伊達は「世間に対する問題提起という感じはする」と一定の理解を示した。ただ、震災後、福島の風評被害を抑えるため仕事やブログを通じて同地の魅力を発信してきただけに、「福島に頑張って住んでいる人はたくさんいる。県民からすれば複雑な気持ちなのでは」とおもんぱかった。

　相方の富澤たけし（４０）は、やはり伊達が好きな漫画「白竜レジェンド」を挙げ、「（美味しんぼではなく）白竜だったらここまで話題にならなかった」とボケた。「美味しんぼ」が持つ波及効果を説明する“ネタ”で、伊達は苦笑していた。

　▽復興支援ライブ　７月２５日に東京・台場のＺｅｐｐダイバーシティ東京で開催される。ＢＳフジのコント番組「東北魂ＴＶ」（日曜後１１・３０）に出演するサンドウィッチマン、マギー審司（４０）、狩野英孝（３２）らが出演。収益の一部が義援金として寄付される。