ポール武道館公演!ビートルズ初来日以来48年ぶり“聖地”に

[ 2014年5月10日 05:30 ]

伝説のビートルズ来日公演以来48年ぶりに日本武道館のステージに立つことになったポール・マッカートニー(C)MPL Communications Ltd/Photographer:MJ Kim

 今月来日公演を行うポール・マッカートニー(71)が21日に、1966年のビートルズ初来日以来、48年ぶりに東京・日本武道館公演を行うことが決まった。動員予定は1万人弱で、入場料は最高10万円の超プラチナチケットとなる。ビートルズの来日は社会現象となり、以降、武道館は「ロックの聖地」となった。チケット争奪戦など、当時の“狂騒曲”が再現されそうだ。

 法被姿で羽田空港に降り立ち列島を熱狂させた初来日から約半世紀。ついに聖地に帰ってくるポールは「武道館に戻れることが実現することに興奮している。素晴らしい時間を過ごそう」とコメントを寄せた。

 武道館でのロック演奏は当時前例がなく、ビートルズが初めて。「日本の武道を汚す」などという声が上がるなど社会問題化する一方、若者の圧倒的な支持もあり、5公演で4万2500人を動員。学校を休んで駆けつける学生や、チケットを買えなかったファンまでもが殺到し、公演をオンエアした日本テレビの番組の平均視聴率は56・5%(ビデオリサーチ、関東地区)を記録した。

 解散後の75年と80年に、ともに自身の率いるバンド「ウイングス」で武道館公演が予定されていたが、薬物禍でツアー自体が中止に。その後ドーム公演も一般化する中、ポールに武道館は手狭となっていた。

 昨年11月、11年ぶりの来日となる全国ドームツアーの際、ポールは熱烈歓迎に感激し、再来日を希望。今月17、18日に東京・国立競技場、同24日に大阪・ヤンマースタジアム長居での公演を発表していたが、「前回から半年しか経過していない中、より楽しんでもらうためにどうすればいいのか」を協議したところ、聖地帰還が浮上した。

 招へい元のキョードー東京は「国立、長居とは全く違う曲目、演出を検討しているという連絡は入っている」と明かす。66年に演奏された「伝説の11曲」を、ポールが再現する期待も高まる。

続きを表示

2014年5月10日のニュース