安西マリアさん死去 1カ月前はなじみの店で「また来られるように頑張る」

[ 2014年3月17日 05:30 ]

亡くなった安西マリアさん(1976年撮影)

 1973年のヒット曲「涙の太陽」などで知られる歌手の安西マリア(あんざい・まりあ、本名柴崎麻利子=しばさき・まりこ)さんが15日夜、急性心筋梗塞による心不全のため都内の病院で死去した。60歳。東京都出身。先月20日に心筋梗塞で病院に救急搬送され、危篤状態が続いていた。葬儀は近親者のみの密葬で行う。喪主はおかない。

 体調急変から23日。安西さんは眠るように息を引き取ったという。

 先月20日午後8時半ごろ心臓の痛みを訴えて、自ら119番通報。都内の病院に搬送後「急性心筋梗塞」と診断され、集中治療室(ICU)に入った。約1時間にわたり心臓が一時停止したが、(心臓に電気刺激を与える)除細動器などにより蘇生。搬送された日から3日間は低温療法や、閉じた血管を再び開通させる冠動脈再灌(かん)流療法などを行ったという。

 ただ、心臓が一時停止したため脳死状態となり、予断を許さない状況が続いた。ICUのため常時付き添うことはできなかったが、許可が出た時は息子が寄り添って看護。今月に入って小康状態が続き、親族らも回復を信じたが、15日に容体が急変。病院側から連絡を受けて駆けつけたおじとおばが最期をみとった。

 約1カ月前には、かつて行きつけだった都内のメキシコ料理店を突然訪問。居合わせた客によると、「久しぶり!」と店のスタッフにあいさつした。その姿は少し痩せていて、やつれたように見えた。「(店に来たのは)10年ぶりぐらいじゃないかな」と驚く店員に、「また来られるように私、頑張るから」と明るく話していたのが印象的だったという。

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