マイケル・ジャクソンさん急死 地裁は米興行主の責任認めず

[ 2013年10月3日 10:31 ]

 2009年に米歌手マイケル・ジャクソンさん=当時(50)=が急死したのは、公演を計画していた米企業が適切な健康管理を怠ったためだとして、ジャクソンさんの遺族が同社に損害賠償を求めた訴訟で、ロサンゼルス郡地裁の陪審は2日、訴えを退ける評決を出した。

 不眠に苦しんでいたジャクソンさんの求めに応じ、ひそかに麻酔薬などを投与して死なせた当時の専属医=11年に過失致死罪で禁錮4年の有罪判決=の行為について、陪審は、興行主のAEGライブは予見できなかったと判断した。

 ジャクソンさんの母親キャサリンさんらは、AEGは公演で得られる利益を最優先し、この専属医を雇った責任があると主張。請求額は明示しなかったが、責任が認められれば数億ドル(数百億円)単位の巨額の損害賠償が命じられる可能性があるとして注目されていた。

 AEG側は、同社は反対したのに、ジャクソンさん自身がこの専属医を雇うよう強く求めたと主張。麻酔薬の使用を知っていれば公演自体をキャンセルしたとして、賠償責任を否定していた。(共同)

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2013年10月3日のニュース