現役ホステスなかの綾 歌手としてメジャー・デビュー

[ 2013年6月20日 10:55 ]

ミニアルバム「へたなうそ」で歌手デビューする、現役ホステスのなかの綾。

 東京・六本木のショーラウンジで働く現役ホステスが7月24日、歌手としてメジャー・デビューを果たす。ミニアルバム「へたなうそ」で、昭和歌謡など全7曲を粋にカバーする京都・西陣出身のなかの綾(28)。異色の経歴と音楽性が注目を集めそうだ。

 「お酒?好きです。命の水!」と、関西弁でオープンに語る。同作ではテレサ・テンの「つぐない」、島津ゆたかの「ホテル」など男女の情事をノスタルジックに熱唱。「♪ホテルで逢(あ)ってホテルで別れる、とか現代でも“恋愛あるある”で、共感できる」と笑う。「今さら、お酒もたばこもやらない、バージンです…なんてキャラは無理ですわ」と、“夜のキャラ”を全開にした。

 23歳で上京し、時給2000円で週6日、ホステスをしながら音楽活動を続けてきた。インディーズで発売したCDを偶然耳にしたユニバーサル・ミュージックのディレクターから「歌がうまい」と注目され、デビューへの道が開けた。

 18歳から祇園のジャズクラブ「Repos(ラポー)」の専属歌手としてジャズや昭和歌謡を披露。上京後、「昼間の音楽活動に支障がなく、お酒が飲めて生活費が稼げる仕事」を探し、ホステスの道へ。「全力で口説かれたり、触られたりもあるけど、普通は会えないような企業の社長さんと話せるし、楽しい」という。デビューを目前に「実感がない」と苦笑いしたが、「国内はもちろん、米国にも昭和歌謡の魅力を広めたい」と夢は大きい。「京都でもライブがしたい」と、“関西凱旋”にも意欲を見せていた。

 ◆なかの 綾(なかの・あや)1985年(昭60)5月7日生まれ、京都府出身。10歳から京都市少年合唱団でクラシックを学ぶ。2010年、インディーズでアルバム「ずるいひと」を発売。FMヨコハマの「今夜もおきばりさん!」(水曜深夜0・00)でメーンパーソナリティーを務めている。

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