ふっくん 乗ったタクシーが電車と接触「1秒でも早かったら…」

[ 2013年6月14日 06:00 ]

タクシーに乗車中、事故に遭った布川敏和

 元シブがき隊でタレントの布川敏和(47)を乗せたタクシーが、東京都大田区下丸子3丁目の東急多摩川線の踏切で普通列車に接触した。運転手は遮断機が下りているのに気付かず進入。布川は首に軽傷を負い、「1秒でも早かったらと思うとショッキングで。命が助かっただけ良かった」と胸をなで下ろしている。

 現場は下丸子駅近くの踏切。警視庁池上署によると、12日午後10時56分、タクシーが蒲田発多摩川行き普通列車(3両編成)の先頭車両の左側面に突っ込んだ。布川は川崎市の焼き肉店で格闘家らと会食後、同席した知人の30代女性、40代女性と一緒にタクシーで東京方面に向かう途中だった。事故は乗車5分後だった。

 警視庁池上署によると運転手は「標識を見ていて遮断機が下りているのに気付かなかった」と話している。現場は片側1車線で見通しは良い。事故当時は雨が降っていた。

 タクシー会社によると運転手は59歳の男性で、乗務歴1年1カ月。不慣れな場所だったため、カーナビに行き先の住所を入れて走行していた。それでも心配で、踏切から50メートルほど前方の案内標識を目を凝らし見ていたといい、遮断機に気付かず踏切内に進入したと説明している。

 乗客3人は救急搬送された。布川と40代女性は首に、30代女性は腰にいずれも軽傷。3人とも後部座席に座っており、布川は運転手の後ろの右端にいた。事故後、フェイスブックに焼き肉用の精肉を盛った皿を手に、店内の様子を笑顔で紹介しながら「この(会食)すぐ後、ガシャ~~~ン。病院→警察で帰宅3時半…。興奮状態で寝れないし、困ったもんだ」とつづった。

 列車は下丸子駅に約200メートルまで近づき減速していたため大惨事には至らず、乗客約300人にケガはなかった。ただ、タクシーがあと少し早く踏切内に入っていたら、車体の右側面と列車前方部が衝突していた可能性がある。布川は「1秒でも(踏切に進入するのが)早かったらと思うとショッキングで。命が助かっただけ良かった」としている。

 事故の影響で東急多摩川線は約1時間半運転を見合わせ、約4900人に影響が出た。

 ◆布川 敏和(ふかわ・としかず)1965年(昭40)8月4日、神奈川県生まれ。81年、TBS「2年B組仙八先生」でデビュー。翌82年、本木雅弘(47)、薬丸裕英(47)とシブがき隊結成。ヒット曲に「100%…SOかもね!」(82年)、「スシ食いねェ!」(86年)など。88年解散後は俳優業を中心に活動。91年に結婚したつちやかおりとの間に1男2女。

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2013年6月14日のニュース